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ハートキャッチいずみちゃんファンブログ

名作「ハートキャッチいずみちゃん」を中心とした遠山光先生の作品を扱うブログです。

ハートキャッチいずみちゃん 第55話

最後のパンティー

【あらすじ】
体育の授業を終え、汗だくになったいずみ千春
そして、シャワー室に向かう二人を背後から付け狙う菊丸
シャワー室でリンダも加わり、他の生徒と共にシャワーを浴びている間、菊丸は更衣室に潜入する。
超人的な嗅覚を働かせて数多くの脱衣籠から早々に千春のパンティを探り当てた菊丸は、手早くそれをポケットに詰め込む。
続いてリンダのパンティも嗅ぎ当て、懐に収める。
ところが、いずみは更衣室の異変に気付き、菊丸の行為の一部始終を目撃していた。
「エッチなのは知っていたけど下着ドロボウなんて…」と唖然となるいずみ。
現場を押さえるか躊躇っていると、千春とリンダがシャワーを終えて先に更衣室に戻ってしまった。
菊丸は一足先に気配を察して姿を消していた。
千春とリンダがパンティがなくなってると騒ぎ出したため、結局いずみはその場で菊丸を告発することなく、自分の胸のうちにだけしまいこんだ。
その夜、この日はいずみの両親が旅行でいないということで、三人は原田家で小さなパーティを催した。
豪華なご馳走を作り、準備に追われるいずみ。
今回は菊丸は呼んでおらず、その不在が余計に昼間の件をいずみに思い出させていたが、ひとまずそのことは忘れていずみもワインで乾杯し、興を楽しむことにした。
そのころ菊丸は、二階の窓からいずみの部屋に侵入していた。そして昼間と同様に鼻を働かせていずみのパンティを探し始める。
だがタンスの中は、衣類は詰まっているものの、ブラジャーやパンティといったランジェリー類はどこにもない。「時間がない…」と焦る菊丸はふと部屋の隅にある巨大なサルのぬいぐるみに目を注ぐ。
一階では、リンダがワインの飲み過ぎで酔っ払ってしまったので「明日も学校があるから…」とお開きにするいずみ。
リンダを抱えていずみの自室に布団を敷き詰め、千春とリンダを寝かせると自身もベッドに潜り込む。
部屋が静まり返り、聞こえるのは三人の寝息だけとなったころ、不意にサルのぬいぐるみが動き始める。
結局いずみのパンティを手に入れられなかった菊丸は、ぬいぐるみの中に潜んでいずみたちが寝入るのを待ち、寝ているいずみから直接パンティを強奪するという手段を選んだのだった。
ぬいぐるみを足と頭を突き破っていずみにそっと接近する菊丸。
いずみの掛け布団をそっとめくると、いずみの長い足が姿を見せた。ランジェリー姿で寝ているので当然パンティも丸出しになっている。
菊丸は早速そのパンティに手をかけようとしたが、ぬいぐるみに包まれた手ではパンティを掴めないことに気付く。
仕方がないので、口をタコのように伸ばし、パンティの端を咥え、そのままひっぱることになった。
パンティはゆっくりではあったが、順調にずり落ち始める。もう少しで完全におしり周りから離れ、大切な部分が見えそうになる。
だがその時いずみが寝返りを打った。いずみが捻った膝が菊丸の顔面を直撃した。
さすがの菊丸もこれには敵わずパンティを離し、倒れてしまう。
するといずみは「うるさいなぁ」と起き上ったため、菊丸はそのままベッドの下で伏せて息を潜める。
「リンダがぬいぐるみ蹴飛ばしたのか」といずみは物音の原因に納得し、再び寝入る。
発覚を免れて安堵した菊丸だったが、実はすべていずみが菊丸を油断させるための小芝居だった。
菊丸が来るであろうと予見していたいずみは、最初から寝たふりをして現場を押さえようと待ち構えていた。
さっきは、菊丸にパンティを下されて、大切な部分が暴かれるのを恐れ、思わず寝返りに見せかけた膝蹴りをお見舞いしたので取り押さえることは出来なかった。
今度はパンティに手をかけた瞬間を捕まえてやろうといずみは再度寝たふりを続け、菊丸の動きに身構える。
一方菊丸はぬいぐるみの手を食い千切って自身の手が自由に使えるようにしていた。
ところが手が自由になった菊丸は欲が出てきたのか、ただパンティを手に入れるだけでは面白くないと考え始める。
そしていずみの当面のターゲットをおっぱいに切り替えてしまった。
いずみはあくまでもパンティを手にした現場を押さえるという条件を自分に課してしまったため、そのルールに拘るあまり動きが取れない。
おっぱいを丸出しにして「これが見納めかと思うと…」と涙ぐむ菊丸。
いずみは菊丸の仕打ちに耐えながらもその独り言の真意が分からずさらに様子を窺う。
菊丸はおっぱいをもっと良く見定めたいといずみがコレクションしているローソクに着目し、その中の一つを手にすると火を灯して照らし出した。
おっぱいの起伏が仄かな炎で照らし出される神秘的な光景ができあがるが、ローソクをどこかに置きたいと思う菊丸。
ふとローソクの底面に凹みがあることに気付き、「凹+凸=ハッピー」の公式から凸を当然のようにいずみの乳首に照準を定める。
ローソクと乳首はサイズこそぴったりフィットするが、いずみの乳首はローソクを押し当てるとクニャクニャと動いてしまうので、中々定まらない。
「滑りが悪いのか」と考えた菊丸は、自分の指を唾液で濡らして潤滑油代わりに乳首に走らせる。
その指使いにいずみは寝たふりを続けながらも「あ…ああ…」と声を漏らし、満更でもない様子。
それで乳首が勃ったのか、あっさりローソクがいずみの乳首とドッキングする。
「おなごり惜しい…」と涙を浮かべる菊丸だったが、いずみは「ローソクなんか立てて危ないじゃなーい!!」と心の中で叫びつつも、あくまでも菊丸はまだパンティにはまだ手をつけないため、様子見を続ける。
菊丸は足下に化粧のパックが落ちていたのを拾い上げる。「いずみちゃんもこんなの使うんだ…」と軽い失望のような一言を漏らすが「記念に胸のパックを取ってみよう」とパック液を手に取り、いずみのローソクを立てていない方の胸に塗りたくり始めた。
それでもいずみはパンティは未着手なので、耐え続ける。やがてパックが固まり、菊丸はそっと剥がし取りはじめる。
だが、生乾きだったパックはおっぱいに貼り付き、いずみの胸を強く引っ張る。
あくまでもパンティではなく、胸をイジメられているから「いたぁっ、いたぁい!!」と声を押し殺しながら堪えるいずみ。
だが、パックで引っ張られた弾みかローソクが傾き、溶けた蝋がローソクを伝って下に流れ始めた。
いずみは蝋の温度でその気配を察したのか、焦り始める。
蝋はゆっくりと垂れ落ち、ついにいずみの乳首の上に辿り着いた。
その熱さに耐えかね「あっつーい!!」と大声で跳ね上がると、さすがにその声で千春とリンダが目覚めてしまった。
そしてその場にサルのぬいぐるみを着た菊丸に気付き「何をしているのか?」と詰め寄る。
ここでこれまでの仕打ちの反動か、いずみは菊丸が昼に千春たちのパンティを盗んだことと夜はいずみのパンティ目当てに忍び込んできたことを暴露する。
最後にいずみが「どう、ちがう!?」と厳しい口調で確認すると意外にも菊丸はあっさりその事実を認め「何かみんなの身に着けているものが欲しかったんだ」と呟き、謝りながら立ち去った。
ここでいつもの菊丸なら言い逃れを並べ立てるので、肩透かしを食らったいずみたちは菊丸が去っていくのを見送るしかなかった。
翌日、いずみたちが登校すると職員室で思いもよらない話を聞かされた。
「転校!?菊丸くん転校しちゃうんですか!?」
聞けば本人の希望で引越し当日である今日まで伏せていて欲しかったとのことだった。
これでいずみは菊丸が今回いつもと違う言動の理由を察した。
「だからわたしたちのパンティ集めてたんだ…そんなにパンティ欲しかったらひとこと言えば良かったじゃない…わたしのパンティだけ手に入らなかったのね」
と複雑な感情に戸惑う。
同時に「今日が引越しならもう会えない」と気付いたいずみは慌てて学校を飛び出す。
「最後のお別れくらいしなくっちゃ」と走るいずみ。千春、リンダ、それに桂木先生も加わる。
ちょうどその頃、トラックが荷物を積み終え、出発していた。
菊丸はトラックの荷台で一人荷物に囲まれて寝そべっていたが、見送りに来たいずみたちが歩道橋の上で手を振っているのに気付く。
その時風向きが変わり、いずみの頬に当たる。
髪が乱れて焦るいずみは手で抑えようとする。
イタズラな春風は髪に意識を奪われたいずみたちの隙を突き、スカートを巻き上げる。
フワリとめくれ上がったいずみのスカートから紐パンが現われた。
「いずみちゃんのパンティ!!ラストチャーンス!!」
菊丸は傍らにあった釣竿を手にすると、見事な竿捌きでいずみのパンティを釣り針に引っかける。
突然パンティを引っ張られ焦ると同時にせっかくのお別れのしんみりした雰囲気をぶち壊しにされるいずみ。
「きゃああ、あ、あんたって人は~!!」と怒りながらスカートを押さえてパンティを引き抜かれないよう必死になる。
だが腰紐が緩みだし、パンティは徐々にいずみから離れようとしていた。
「あ!!」
いずみが顔を赤らめると同時に紐パンはするりといずみの股間をすり抜け、宙を舞った。
執念が実り、菊丸の手にいずみの脱ぎたてのパンティが収まった。
手にしたパンティを振りかざしながら「ありがとういずみちゃん!!大切にするからね!!」といつもの調子に戻った菊丸を乗せ、トラックは走り去っていった。
「お別れだと思って気を許したら…油断するんじゃなかったぁ!!」
歩道橋の上で悔しがるいずみ。
ノーパンになったいずみの大切な部分には春のそよ風が当たるのだった。
09-03 Blog

【レビュー】
と、いうわけで最終回です。ずいぶん唐突な終わり方です。
9巻の半分程度で話が終わってしまいましたので、単行本化のことなど二の次で撤収した感があります。
この時点で次回作の「胸キュン刑事」への道筋ができあがっていたので、撤退したらしいということですが…
よしときゃよかったのに。
ただ、本編はバタバタと締めくくりに入っているので、いつものようなノリの良さがあまりありませんが、所々はツボなポイントが見受けられます。
まず、あらすじで何度も強調しましたが「菊丸がパンティに手を掛けた瞬間に捕まえてやる」にいずみがこだわるあまり「パンティに手をかけるまでは菊丸を放置する」に変わってしまいました。そのためやられたい放題になるいずみ。
やはりいずみは「賢そうでアホの子」だというのが立証されてしまいました。そして意図的なのかどうなのかマゾっ娘説を裏付けるかのような描写になり、しかもよりによって最終回でそんな描かれ方をすることで、強烈な印象を残しています。
そして小道具もローソクが登場することで変質的なイメージが増幅。残念ながらローソクそのものでイジメられることはなかったのですが、いずみは何のためにあんなにローソクをため込んでいたんでしょうかねぇ…なーんか想像できてしまいます。
そして見送りのシーンでのパンティ強奪。菊丸は最後まで菊丸であることを強調し、お色気シーンを交えながらただの見送りでは終わってない分、変な情緒がなく、よかったのではないでしょうか。
さて、単行本半ばで終わっちゃった「ハートキャッチいずみちゃん」ですが、一応後半の読み切り作品についてもあらすじ&レビューは続けます。
それが終わったら…どうしようかなぁ。
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