キャラクター紹介【皇くるみ】

皇くるみ
登場作品:胸キュン刑事
出身地:東京都
年齢:19歳
誕生日:不明
血液型:不明
スリーサイズ:82/58/83
身長:158センチ
主人公。
警視庁音羽署捜査一課の新人刑事。入庁年度を基準に数えれば初登場時19歳。
同じく刑事で、かつ殉職した父の志を継ぎ、刑事となる。
タイトルにもあるとおり、犯罪の気配を感じると胸の先がキュンと締まるいわゆる「胸キュン」を武器に、捜査を行う。
当たり前だが、胸キュンはあくまでくるみだけが感じとれる犯罪の直感に過ぎず、また捜査段階ではろくに証拠もない状況で対象者を犯人と断定するため、多くの同僚からは異端児扱いされがちで、それゆえ捜査はいつも単独行動をとりやすい。
それでも結果的に真犯人逮捕に繋がるため、捜査能力は高いことになっており、部外者ですらその噂を聞きつけている。
正義感が強い…のは確かであるが、その一方で無自覚ではあるが読者の癇に障るような言動が随所に見られる。
1.法の番人であるにもかかわらず、遵法意識がかけらもない
作中で頻繁に登場する潜入捜査自体、元々違法性の強い捜査手法だが、公務員がアルバイトを禁じられているのを自覚しているにもかかわらず、CMグラビア撮影に参加する。
未成年でありながら飲酒する。
正義の名の下に無断拝借(というよりもはや窃盗)も厭わない…などなど枚挙に暇がない。
2.あちこちで見られる自意識過剰
色仕掛けで過激な挑発をすれば、男が皆食いつくと思い込んでいる節が見られる。
原宿の街中でナンパ待ちをしていて、誰も声をかけてこないと怒る。
親友の彼氏に犯罪の可能性があるからと、変装の上で接近して誘惑する。
犯人に逮捕に向かうだけなのに、わざわざその犯人が主催するライブイベントに参加して、ステージにしっかりあがる。
3.ギャグがさぶい
自称CIAの職員だの、自称音羽署のダーティハリーだの、ツカミでドンすべりするギャグをしばしば披露する。
誰もツッコまない(というか読者に対する独白部分なので、物理的に誰もツッコめない)ので、始末が悪い。
4.弱い
合気道三段である。でもほとんどの格闘場面で一方的にやられている。
射撃技術は「目をつぶった方が当たる」ほど下手。ただし、終盤はなぜか一定以上の命中精度を修得している。
【管理人からひとこと】
いずみに比すれば、くるみはどうしても評価が辛くなってしまいます。というか改めて彼女の特徴を羅列すると欠点のほうが圧倒的に多い。
別に管理人に反骨精神があるわけではないですが、どうしても国家権力をふりかざす人間が、こうもいい加減だと、反発せざるをえないというか、共感できない部分の方が多いのかなぁ…と。
いずみは正義感の強さが空回りしている面もあるので、人間臭さを感じるのですが、くるみは逆に己の独善的な面をそのまま捜査に用いてる。そんな印象があります。
さて、次回は胸キュン考察です。
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胸キュン刑事読切作品2
ラジカルC調コネクション
朗句研(ロックンロール研究会)部長の麻実は、同部員で幼馴染の菊丸を探していた。
※一応断っておくが、ハートキャッチいずみちゃんの菊丸とは同名の別人である
やがて授業をサボって、譜面いじりに熱中している菊丸を見つけた麻実。
説教する麻実など聞き流し、菊丸はタバコを吸いはじめるなど全く意に介さない。
じゃれあいのような漫才のようなやり取りの後、下校しようとした二人だが、菊丸の下駄箱にラブレターが入っているのを見つけた。
そんなものもらったことのない麻実は、よりによって菊丸に先を越されたことがショックらしい。
翌日廊下で二人は女生徒に呼び止められ、一言二言言葉を交わす。
彼女は一年生の岡田真弓だった。部の後輩でもあるので、当然部長である麻実は知っていたが、菊丸は覚えてなかったらしい。
あきれる麻実だが、彼女のフルネームを聞き、何か思うところがあったらしく、少し真顔になる菊丸。
放課後部に顔を出した菊丸に、真弓が弾き方を教えて欲しいと頼んできた。
だが、菊丸は後輩の佐野に指導してもらうよう丸投げし、すぐにその場を離れてしまった。
やがて部活動も解散し、めいめいに下校する中、真弓は菊丸と麻実の姿を遠くに見かけ、声をかける。
しかし菊丸は聞こえなかったのか、真弓を残してさっさと帰ってしまう。
翌朝菊丸と麻実が登校していると、また真弓が駆け寄ってきた。
真弓が必死に話しかけるが、菊丸は眠いのか適当に相槌を打つのみ。
その様子を見ながら、先日のラブレターの差出人は真弓だと察する麻実だったが、突然菊丸は麻実に「今夜お前の家に遊びに行くぞ」と大声で伝える。
デリカシーのない菊丸の振る舞いに呆れる麻実だったが、昼休みに真弓が麻実を訪ねてきた。
人目を避け二人きりになると、真弓は麻実と菊丸の関係を問いただす。
もとより用件を察していた麻実は、隣家同士の幼馴染であり、別に男女の関係はないから心配するなと答えた。
しかしそれだけでは不安なのか、真弓は自分は菊丸に避けられている気がするなど、マイナス思考に陥り、すっかりしょげてしまった。
真弓の心中を察しながらもどうすることもできない麻実。
帰宅してからも色々思案するが、真弓を心配しながらも複雑な感情が芽生えている自分に気づいた。
やがて菊丸が屋根伝いに麻実の部屋に押しかけてきた。
真弓の件を話すと菊丸はあっさり、自分に好意が向けられていることに気づいていると答えた。
なぜそんな無下に扱うのかと詰め寄ると、後輩の佐野が真弓に思いを寄せているのを知っており、その相談を受けた直後に彼女からラブレターをもらったので、受け入れられなかったと考えを打ち明けた。
そのため真弓にそっけなく振る舞い、嫌われるよう仕向けていたという。
思った以上に大人な答えを菊丸から聞かされ、麻実は困惑した。
そんな麻実をよそに菊丸は何やら執筆し始めた。
そして出来上がったのは菊丸が真弓に嫌われるための小芝居の台本だった。麻実にも協力しろと菊丸は台本を渡し、菊丸は帰っていく。
呆れながらも麻実は台本に目をとおす。
要は麻実が偶然道で菊丸と見知らぬ女が抱き合っているのを目撃し、真弓はショックから菊丸への思いを断ち切る。
で、その見知らぬ女役を麻実が演じるハメになってしまった。
文句を言いながらもショートヘアのヅラとメガネを装着した麻実。
予定どおり通りかかった真弓の前で菊丸と麻実は抱き合うが、真弓は微笑むだけで何の反応もない。
台本どおりに行かず、焦る麻実。
すると菊丸は何をしているのかと問う真弓に「こんなこと」と言い切り、いきなり麻実に口づけする。
動揺する麻実だったが、それよりも早く真弓の手が菊丸の頬を張り倒した。
「菊丸先輩がホモだなんて知らなかった!!」と真弓は憤慨し、立ち去る。
どうやら麻実を男と思ったらしい。それはそれで腹立たしい麻実だったが、結果オーライで無事菊丸は嫌われることができた。
帰り道、実際真弓をどう思ってたのか?と麻実は菊丸に訪ねる。
言葉を濁しながらも、菊丸は好きな子がいるから…と真弓に関心がないことを強調した。
菊丸に思い人がいると知り、改めて動揺する麻実。
だが、菊丸は麻実を見て「ごちそうさま」と微笑む。
先ほどの小芝居の中で菊丸はアドリブでキスしたのではなく、最初からそのつもりだったと悟った麻実。
だまされたと知り、菊丸を追いかけながらも、本心は悪い気はしないのだった。

【管理人からひとこと】
あれ…なんだろう、普通に面白い。
絵柄が古すぎるのがアレなんですが、超能力や幽霊といった超常現象をはじめ、アイドルや高校生人妻など特殊な立場が一切絡んでおらず、ちゃんと地に足が着いた感があります。
ここで登場する菊丸は、当然明智菊丸とは別人ですが、ほぼプロトタイプと思っていいんじゃないでしょうか。ハートキャッチいずみちゃんの初期の菊丸もこんな感じでしたし。
麻実もまたいずみのプロトでしょう。
遠山御大の作品のヒロインで気が強くて(ツッコミ気質とも)、男主人公に翻弄されやすいのっていずみと彼女くらいですね。
管理人的にはそーゆー男女像が好きなため、このペアには好感が持てます。
もう一人のヒロイン、真弓もまた御大ワールドでは珍しい受動型のヒロイン。
このまま連載されてたら、けっこう面白かったと思うんですけどねぇ。
朗句研(ロックンロール研究会)部長の麻実は、同部員で幼馴染の菊丸を探していた。
※一応断っておくが、ハートキャッチいずみちゃんの菊丸とは同名の別人である
やがて授業をサボって、譜面いじりに熱中している菊丸を見つけた麻実。
説教する麻実など聞き流し、菊丸はタバコを吸いはじめるなど全く意に介さない。
じゃれあいのような漫才のようなやり取りの後、下校しようとした二人だが、菊丸の下駄箱にラブレターが入っているのを見つけた。
そんなものもらったことのない麻実は、よりによって菊丸に先を越されたことがショックらしい。
翌日廊下で二人は女生徒に呼び止められ、一言二言言葉を交わす。
彼女は一年生の岡田真弓だった。部の後輩でもあるので、当然部長である麻実は知っていたが、菊丸は覚えてなかったらしい。
あきれる麻実だが、彼女のフルネームを聞き、何か思うところがあったらしく、少し真顔になる菊丸。
放課後部に顔を出した菊丸に、真弓が弾き方を教えて欲しいと頼んできた。
だが、菊丸は後輩の佐野に指導してもらうよう丸投げし、すぐにその場を離れてしまった。
やがて部活動も解散し、めいめいに下校する中、真弓は菊丸と麻実の姿を遠くに見かけ、声をかける。
しかし菊丸は聞こえなかったのか、真弓を残してさっさと帰ってしまう。
翌朝菊丸と麻実が登校していると、また真弓が駆け寄ってきた。
真弓が必死に話しかけるが、菊丸は眠いのか適当に相槌を打つのみ。
その様子を見ながら、先日のラブレターの差出人は真弓だと察する麻実だったが、突然菊丸は麻実に「今夜お前の家に遊びに行くぞ」と大声で伝える。
デリカシーのない菊丸の振る舞いに呆れる麻実だったが、昼休みに真弓が麻実を訪ねてきた。
人目を避け二人きりになると、真弓は麻実と菊丸の関係を問いただす。
もとより用件を察していた麻実は、隣家同士の幼馴染であり、別に男女の関係はないから心配するなと答えた。
しかしそれだけでは不安なのか、真弓は自分は菊丸に避けられている気がするなど、マイナス思考に陥り、すっかりしょげてしまった。
真弓の心中を察しながらもどうすることもできない麻実。
帰宅してからも色々思案するが、真弓を心配しながらも複雑な感情が芽生えている自分に気づいた。
やがて菊丸が屋根伝いに麻実の部屋に押しかけてきた。
真弓の件を話すと菊丸はあっさり、自分に好意が向けられていることに気づいていると答えた。
なぜそんな無下に扱うのかと詰め寄ると、後輩の佐野が真弓に思いを寄せているのを知っており、その相談を受けた直後に彼女からラブレターをもらったので、受け入れられなかったと考えを打ち明けた。
そのため真弓にそっけなく振る舞い、嫌われるよう仕向けていたという。
思った以上に大人な答えを菊丸から聞かされ、麻実は困惑した。
そんな麻実をよそに菊丸は何やら執筆し始めた。
そして出来上がったのは菊丸が真弓に嫌われるための小芝居の台本だった。麻実にも協力しろと菊丸は台本を渡し、菊丸は帰っていく。
呆れながらも麻実は台本に目をとおす。
要は麻実が偶然道で菊丸と見知らぬ女が抱き合っているのを目撃し、真弓はショックから菊丸への思いを断ち切る。
で、その見知らぬ女役を麻実が演じるハメになってしまった。
文句を言いながらもショートヘアのヅラとメガネを装着した麻実。
予定どおり通りかかった真弓の前で菊丸と麻実は抱き合うが、真弓は微笑むだけで何の反応もない。
台本どおりに行かず、焦る麻実。
すると菊丸は何をしているのかと問う真弓に「こんなこと」と言い切り、いきなり麻実に口づけする。
動揺する麻実だったが、それよりも早く真弓の手が菊丸の頬を張り倒した。
「菊丸先輩がホモだなんて知らなかった!!」と真弓は憤慨し、立ち去る。
どうやら麻実を男と思ったらしい。それはそれで腹立たしい麻実だったが、結果オーライで無事菊丸は嫌われることができた。
帰り道、実際真弓をどう思ってたのか?と麻実は菊丸に訪ねる。
言葉を濁しながらも、菊丸は好きな子がいるから…と真弓に関心がないことを強調した。
菊丸に思い人がいると知り、改めて動揺する麻実。
だが、菊丸は麻実を見て「ごちそうさま」と微笑む。
先ほどの小芝居の中で菊丸はアドリブでキスしたのではなく、最初からそのつもりだったと悟った麻実。
だまされたと知り、菊丸を追いかけながらも、本心は悪い気はしないのだった。

【管理人からひとこと】
あれ…なんだろう、普通に面白い。
絵柄が古すぎるのがアレなんですが、超能力や幽霊といった超常現象をはじめ、アイドルや高校生人妻など特殊な立場が一切絡んでおらず、ちゃんと地に足が着いた感があります。
ここで登場する菊丸は、当然明智菊丸とは別人ですが、ほぼプロトタイプと思っていいんじゃないでしょうか。ハートキャッチいずみちゃんの初期の菊丸もこんな感じでしたし。
麻実もまたいずみのプロトでしょう。
遠山御大の作品のヒロインで気が強くて(ツッコミ気質とも)、男主人公に翻弄されやすいのっていずみと彼女くらいですね。
管理人的にはそーゆー男女像が好きなため、このペアには好感が持てます。
もう一人のヒロイン、真弓もまた御大ワールドでは珍しい受動型のヒロイン。
このまま連載されてたら、けっこう面白かったと思うんですけどねぇ。
胸キュン刑事読切作品1
おさわがせ死神レディー
高校生の藤井尚起は、交通事故で死亡した。
幽霊となりその事実を受け入れられず、呆然と自分の死体を見下ろしていると、どっかのクラブダンサーのような若い女性が手を引き上空へと引っ張って行った。
死神を称する彼女は理佐と名乗った。どうやら魂を天国に案内をする仕事らしい。
ところが初仕事らしい彼女は、受付に着くなり担当者から「人違いだ」と指摘される。
どうやらぶつかったトラックの運転手が死ぬはずだったらしい。
一応時間はかかるが、甦生はできるとのことで謝罪かつなだめる理佐だが、尚起は不満顔。
というのも、今日は6人3ペアのグループデートで皆で海水浴に行く予定だった。
幽霊のまま海岸に着くが、尚起の彼女である藤井静香を始め他のメンバーには、当然尚起の姿は見えない。
同行した理佐は開き直って尚起ともども水着に着替え、幽霊としての貴重な体験を満喫しろと唆す。
言われてみれば尤もなことだと、尚起もこれに乗り、静香から離れて遊び始める。
一方、パートナーがいないため取り残された格好になった静香の前に、中学時代の先輩である松下が偶然現れた。
暇を持て余していた静香は、松下と話し込み、「魚がいるから」と誘われるがまま、海岸から少し離れた洞窟へついて行く。
一方、一通り幽霊の体験を終えた尚起は、静香を探すが見当たらない。
友人たちに聞こうにも幽霊なので、意思疎通ができない。
理佐にあらためて早急に身体を返せと訴えるが、「許可が下りない以上、それはできない」とにべもない返事。
洞窟にやってきた静香は、その中で繰り広げられている乱交パーティを見て引き返そうとする。
だが、松下は怯える静香を強引に中に連れ込み、逃げ道を塞ぐ。
紳士的な言葉を崩さず、松下は静香の水着を脱がせ始める。
危険を感じた静香は、散乱している空き瓶を割り「近寄るとこれで死ぬ」と松下たちに詰め寄る。
さすがに当惑した松下だったが、隙を見て瓶を奪い取ったことで形成は再び逆転。
尚起たちは、何もできないまま様子を伺うしかない。
ついに松下は静香の水着を全て剥ぎ取り、襲い掛かる。
静香は軽率な行動を悔いながら、しかし松下の思いどおりにはならないと舌を噛み切った。
死なれては困ると松下は静香を取り押さえるが、同時に理佐が尚起に「あんたはまだ死んではいけない」と告げ術を使い始めた。
理佐曰く「死を恐れる人間には死神の力は絶大だが、死を覚悟した人間の前には逆に無力になる」らしい。
そうなの?うーんじゃあ自殺をしようとする人の前ではどうなるんだろ?ま、この際それは置いといて…
理佐の術で尚起は肉体を取り戻し、いきなり現れた尚起は、松下らを踏みつける形で落下した。
突然現れた尚起に動揺しながらも、激怒した松下らに理佐が「二人の邪魔をするな」と術でゾンビをまとわりつかせ、追い討ちをかける。
さらに松下は、顔立ちが理佐に気に入られたのか、憑りつかれてしまった。
こうして無事窮地から脱した尚起と静香。
尚起は、もう見えない死神理佐を思いながら、洞窟を後にした。

【管理人からひとこと】
いやぁ筆が進む進む。あらすじもあっさりまとまりました。
筋立てがどんなに強引でも、破綻していても「幽霊だもん、死神だもん」で片がつきますからね。
ツッコミどころは切り札で理佐が言ってた甦生基準くらいでしょうか。
ヒロインの静香目線でいうなら、結構生々しい話です。トラウマになるよね。
ハートキャッチいずみちゃんより、一歩踏み込んだ世界のエグ味が満ち満ちています。
胸キュンでもここまでなかったぞ。
高校生の藤井尚起は、交通事故で死亡した。
幽霊となりその事実を受け入れられず、呆然と自分の死体を見下ろしていると、どっかのクラブダンサーのような若い女性が手を引き上空へと引っ張って行った。
死神を称する彼女は理佐と名乗った。どうやら魂を天国に案内をする仕事らしい。
ところが初仕事らしい彼女は、受付に着くなり担当者から「人違いだ」と指摘される。
どうやらぶつかったトラックの運転手が死ぬはずだったらしい。
一応時間はかかるが、甦生はできるとのことで謝罪かつなだめる理佐だが、尚起は不満顔。
というのも、今日は6人3ペアのグループデートで皆で海水浴に行く予定だった。
幽霊のまま海岸に着くが、尚起の彼女である藤井静香を始め他のメンバーには、当然尚起の姿は見えない。
同行した理佐は開き直って尚起ともども水着に着替え、幽霊としての貴重な体験を満喫しろと唆す。
言われてみれば尤もなことだと、尚起もこれに乗り、静香から離れて遊び始める。
一方、パートナーがいないため取り残された格好になった静香の前に、中学時代の先輩である松下が偶然現れた。
暇を持て余していた静香は、松下と話し込み、「魚がいるから」と誘われるがまま、海岸から少し離れた洞窟へついて行く。
一方、一通り幽霊の体験を終えた尚起は、静香を探すが見当たらない。
友人たちに聞こうにも幽霊なので、意思疎通ができない。
理佐にあらためて早急に身体を返せと訴えるが、「許可が下りない以上、それはできない」とにべもない返事。
洞窟にやってきた静香は、その中で繰り広げられている乱交パーティを見て引き返そうとする。
だが、松下は怯える静香を強引に中に連れ込み、逃げ道を塞ぐ。
紳士的な言葉を崩さず、松下は静香の水着を脱がせ始める。
危険を感じた静香は、散乱している空き瓶を割り「近寄るとこれで死ぬ」と松下たちに詰め寄る。
さすがに当惑した松下だったが、隙を見て瓶を奪い取ったことで形成は再び逆転。
尚起たちは、何もできないまま様子を伺うしかない。
ついに松下は静香の水着を全て剥ぎ取り、襲い掛かる。
静香は軽率な行動を悔いながら、しかし松下の思いどおりにはならないと舌を噛み切った。
死なれては困ると松下は静香を取り押さえるが、同時に理佐が尚起に「あんたはまだ死んではいけない」と告げ術を使い始めた。
理佐曰く「死を恐れる人間には死神の力は絶大だが、死を覚悟した人間の前には逆に無力になる」らしい。
そうなの?うーんじゃあ自殺をしようとする人の前ではどうなるんだろ?ま、この際それは置いといて…
理佐の術で尚起は肉体を取り戻し、いきなり現れた尚起は、松下らを踏みつける形で落下した。
突然現れた尚起に動揺しながらも、激怒した松下らに理佐が「二人の邪魔をするな」と術でゾンビをまとわりつかせ、追い討ちをかける。
さらに松下は、顔立ちが理佐に気に入られたのか、憑りつかれてしまった。
こうして無事窮地から脱した尚起と静香。
尚起は、もう見えない死神理佐を思いながら、洞窟を後にした。

【管理人からひとこと】
いやぁ筆が進む進む。あらすじもあっさりまとまりました。
筋立てがどんなに強引でも、破綻していても「幽霊だもん、死神だもん」で片がつきますからね。
ツッコミどころは切り札で理佐が言ってた甦生基準くらいでしょうか。
ヒロインの静香目線でいうなら、結構生々しい話です。トラウマになるよね。
ハートキャッチいずみちゃんより、一歩踏み込んだ世界のエグ味が満ち満ちています。
胸キュンでもここまでなかったぞ。
キャラクター紹介【音羽署の面々2】
音羽署の面々2

七五三掛
音羽署鑑識課課長
第23話を皮切りにしばしば登場。
登場場面は短いが、鑑識という役柄から、くるみたちに事件の鍵となるヒントを提供する。
ただ、妙に底意地が悪いのか、事件の偽装工作方法を見破っていながら、あえて捜査員には詳細を伝えていない節が見られる。
そこはちゃんとお仕事していただきたいところではあるが、それさえ除けば、おそらくは音羽署…いや、作中で屈指のまともな人物。

伊庭明
科学捜査班主任。
最後の事件でくるみに犯人は傭兵であると推察し、その恐ろしさを説いた。
くるみに助力を懇願されてサバイバル術を叩き込む。
あまり科学とは関係ない気もするが。
サバイバル術の指導力は確かなもので、くるみの絶望的な射撃の技量を数時間(数コマ)で矯正したすご腕。
彼もまた作中屈指のまともな人物。
発言内容からくるみの父とは知己であることが伺える。
【管理人からひとこと】
もう、このお二人、まともすぎて逆に違和感を感じてしまうというけったいな現象を引き起こしてます。
伊庭は厳密には本庁所属の人かと思ってましたが、読み返してみると、同じ建物内であることが示唆されていますので、やはり音羽署員と見なすのが妥当なようです。
鑑識課とは別物なのかな?似て非なる扱いなんでしょうか。

七五三掛
音羽署鑑識課課長
第23話を皮切りにしばしば登場。
登場場面は短いが、鑑識という役柄から、くるみたちに事件の鍵となるヒントを提供する。
ただ、妙に底意地が悪いのか、事件の偽装工作方法を見破っていながら、あえて捜査員には詳細を伝えていない節が見られる。
そこはちゃんとお仕事していただきたいところではあるが、それさえ除けば、おそらくは音羽署…いや、作中で屈指のまともな人物。

伊庭明
科学捜査班主任。
最後の事件でくるみに犯人は傭兵であると推察し、その恐ろしさを説いた。
くるみに助力を懇願されてサバイバル術を叩き込む。
あまり科学とは関係ない気もするが。
サバイバル術の指導力は確かなもので、くるみの絶望的な射撃の技量を数時間(数コマ)で矯正したすご腕。
彼もまた作中屈指のまともな人物。
発言内容からくるみの父とは知己であることが伺える。
【管理人からひとこと】
もう、このお二人、まともすぎて逆に違和感を感じてしまうというけったいな現象を引き起こしてます。
伊庭は厳密には本庁所属の人かと思ってましたが、読み返してみると、同じ建物内であることが示唆されていますので、やはり音羽署員と見なすのが妥当なようです。
鑑識課とは別物なのかな?似て非なる扱いなんでしょうか。