胸キュン刑事第23回(第38、39話)
美少女のバストマスク!?
ねらわれた可憐な胸!
(多分)どっかのヨーロッパの古城でワインを口に運びながらほくそ笑む怪しい男。怪人ロークとか呼ばれているらしい。
彼曰く「15歳の美少女の胸から得られたバストマスクを13人分揃えれば不滅の魂を得られる」とのこと。
頭大丈夫かこいつ。
そして最後の一人に選ばれたのは日本のアイドルコンクミこと近藤久美子だった。というか12人集めたんだ。すげぇな。
しかし、彼の国は美少女13人すら揃わないらしい。できれば自国内で解決して欲しかったなぁ。こんなグローバルいらん。
その頃音羽署ではその怪人ロークが日本上陸の情報が入り、丸山課長はおおわらわ。
一方くるみ以下捜査一課の面々は、そのけったいな呼び名とバストマスク収集の話を聞き呆れ顔。
大輔に至っては「それ痴情犯でしょ」とにべもない一言。もっともなんだけど。
しかしこれまでの被害者が各国の大物の令嬢であること、近藤久美子がねらわれていることと、変装の名人などを聞き、ようやく捜査員も本腰を入れ始める。
一応くるみと大輔が担当となり、久美子の自宅に向かう。
説明を受け当の久美子は「怪人ローク?なにそれ?わたしの胸をねらってる?」と失笑。そりゃそうだ。
それでも一応部屋の鍵を預かり「わたしたち以外は部屋に入れないように」と言い残して二人は立ち去る。
護衛しろよ。そこは。何のために来たんだか。
くるみと大輔は一旦別れ帰宅する。その途中、ふと大輔はくるみが持ってる鍵を預かっておこうとくるみの家に向かう。
家の佇まいを見て「かわいい家に住んでる」と妙に感心する。別に普通の一軒家なんだけど。別にくるみが築主でもないし。
というか、家の外観初めて見るってことは、当然を訪れるのも初めて。なのに、自宅の住所は知ってるんだ。ふ~ん…
そして何を思ったのか大輔は家の裏手に回り、開いている窓から室内を覗き込む。
そこは浴室でまさにくるみが入浴していた。
誰かが外にいると気づいたくるみは、立ち上がって窓を開く。
不意を突かれた大輔はくるみの大切な部分を凝視してしまい、鼻血を噴いて卒倒。激怒したくるみはお湯を浴びせて大輔を追っ払う。
ずぶ濡れになって引き上げる大輔。そこへ大輔に変装したロークが入れ違いに改めてくるみを訪ねる。
先ほどの覗き行為を詫び、ケーキを差し出し、渡せなかった大量のラブレターを差し出す偽大輔。小道具も用意周到である。
そしてくるみが好きだったと告白し、突如くるみを「ガマンできない」と押し倒す。
胸キュンが反応するが、くるみはそれは「セーターがチクチクするからだ」と自分に言い聞かせる。だからそんな甘々な判定でいいんだ。学習しないやつ。
偽大輔はくるみをまさぐりながら、久美子の部屋の鍵を探す。もうちょっといい方法はなかったのだろうか?
挙げ句の果てに鍵は壁にかけてあった。というか、一瞥してどこの鍵か理解できるんだ。ふ~ん…
目標を見つけた偽大輔は、くるみが拒むのに応じるように見せかけ、さりげなく鍵を持ち去る。
偽大輔を送り出した直後、くるみに電話が入る。相手は大輔で風呂の件は不可抗力だったと弁解してきた。
ここでくるみは初めてさっきまでいた大輔が偽者と悟った。
遅いよ。何のための胸キュンなんだか。
久美子の部屋にくるみが現れた。ロークは来てないと安堵し、寒い中来たんだから風呂を貸せと言い出す。
さらに警備対象がそばにいるべきだと力説し、久美子も同行するよう迫った。
結局このくるみは偽者なわけだが、なんだろう。この本物の立ち振る舞いとの違和感のなさ。
ここまで研究していたのなら、見事である。
結局くるみの要請を断りきれず、久美子とくるみは浴室に入った。
すると偽くるみはいきなり久美子の乳首を揉み始める。
当然ながら困惑する久美子に、肌を寄せ合っていたほうが温かいからなどと訳の分からない理由を言い出す偽くるみ。
一見レズプレイのようにも見えるが、偽くるみの正体はロークのおっさんである。想像すると気持ち悪い。
さすがに久美子は恥ずかしがって身を硬くする。だがその理由は「スタイルに自信がないから」らしい。レズはいいんだ。ふ~ん…
すると偽くるみは「バストを豊かにするヒミツのパックががある」と胡散臭いことこの上ない申し出をし始める。
これが筋書きどおりならロークの策士ぶりおそるべしだが、多分違う。
結局そのパックこそバストマスクの型であり、それを久美子の胸に押し当てたところに本物のくるみと大輔が合流。
ロークは窓を破って逃げ出し、バストマスクだけが部屋に残された。
翌日舞台を音羽署に移し、バストマスクは鍵付きのガラスケースに入れられ、棒を持った警官が警備している。
シュール極まりない光景である。というか、美術品じゃないんだから、もっと目立たないところに置けばいいのに…
警戒するくるみたちだったが、突然轟音と共に音羽署の壁が破られ、戦車が乗り込んできた。
大胆不敵な怪人ローク。というか気づけ音羽署!!戦車がけたたましい音を立てながらウロウロしてたら誰でも気づくだろ。
更に驚愕すべきは中から偽くるみが大量に沸いて出てくるというすさまじい光景だった。
ロークと多数の部下が変装しているらしいが、なぜくるみに変装する必要があるのかはもちろんだが、それよりも明らかに戦車から戦車の定員数以上の人間が降りてきているのは見逃せない。
ヤッターマンの秘密兵器かおのれら。
混乱に乗じてバストマスクを盗もうという作戦らしいが、一応その試みは成功し、音羽署メンバーは大混乱。
しかし本物のくるみを確保し、残りを一網打尽に逮捕すれば一気に事態は解決できるので、大輔はなんとか本物を見分けようと思案する。
そこで思い至ったのが、風呂を覗いたとき見かけた足の付け根のホクロだった。
そこで近場にいる者から手当たり次第にくるみに襲い掛かり、確認し始め、捜査一課のメンバーも訳が分からないまま大輔の指示に従ってくるみの衣服を剥ぎ取りまくる。
阿鼻叫喚の中、やがてそのうちの一人の足の付け根に大輔が見たカシオペア状に並んだホクロを発見。
これが本物と見定めた大輔は残りを逮捕するようメンバーに指示。
こうしてロークの目論見は外れ、本人も部下も逮捕されてしまった。
犯人逮捕のためとはいえ、あられもない姿を披露してしまったくるみは大輔に大激怒。
だが偽者とはいえ大輔に告白されたのは悪い気がしなかったらしい。偽者でもいいんだ。ふ~ん…
だが、その大輔は久美子のバストマスクを手に大はしゃぎ。
一気に冷めてしまったくるみだった。

【今回の犯人】
怪人ローク(本名不明)
【変装前(というかシルエットだけ)】

【変装後】

※くるみではありません、中身はおっさんとその下っ端たちです。
【容疑】
さて、なんだろう…?もう何が何だか…
【管理人からひとこと】
作中屈指のカオス回です。もうなにこれ。
敵も味方も知性が丸っきり感じられないし、コントのようで本人たち大真面目だし。
それよりなにより偽くるみ(♂)の裸を延々見せられてもねぇ…
変装の精度をあげるためくるみの服装までコピーしたり、くるみの自宅を把握していたりとどうしてそんなことまで知ってんだよおい、と言いたくなる情報網を持っているのは見事ですけど…何か違う。
ねらわれた可憐な胸!
(多分)どっかのヨーロッパの古城でワインを口に運びながらほくそ笑む怪しい男。怪人ロークとか呼ばれているらしい。
彼曰く「15歳の美少女の胸から得られたバストマスクを13人分揃えれば不滅の魂を得られる」とのこと。
頭大丈夫かこいつ。
そして最後の一人に選ばれたのは日本のアイドルコンクミこと近藤久美子だった。というか12人集めたんだ。すげぇな。
しかし、彼の国は美少女13人すら揃わないらしい。できれば自国内で解決して欲しかったなぁ。こんなグローバルいらん。
その頃音羽署ではその怪人ロークが日本上陸の情報が入り、丸山課長はおおわらわ。
一方くるみ以下捜査一課の面々は、そのけったいな呼び名とバストマスク収集の話を聞き呆れ顔。
大輔に至っては「それ痴情犯でしょ」とにべもない一言。もっともなんだけど。
しかしこれまでの被害者が各国の大物の令嬢であること、近藤久美子がねらわれていることと、変装の名人などを聞き、ようやく捜査員も本腰を入れ始める。
一応くるみと大輔が担当となり、久美子の自宅に向かう。
説明を受け当の久美子は「怪人ローク?なにそれ?わたしの胸をねらってる?」と失笑。そりゃそうだ。
それでも一応部屋の鍵を預かり「わたしたち以外は部屋に入れないように」と言い残して二人は立ち去る。
護衛しろよ。そこは。何のために来たんだか。
くるみと大輔は一旦別れ帰宅する。その途中、ふと大輔はくるみが持ってる鍵を預かっておこうとくるみの家に向かう。
家の佇まいを見て「かわいい家に住んでる」と妙に感心する。別に普通の一軒家なんだけど。別にくるみが築主でもないし。
というか、家の外観初めて見るってことは、当然を訪れるのも初めて。なのに、自宅の住所は知ってるんだ。ふ~ん…
そして何を思ったのか大輔は家の裏手に回り、開いている窓から室内を覗き込む。
そこは浴室でまさにくるみが入浴していた。
誰かが外にいると気づいたくるみは、立ち上がって窓を開く。
不意を突かれた大輔はくるみの大切な部分を凝視してしまい、鼻血を噴いて卒倒。激怒したくるみはお湯を浴びせて大輔を追っ払う。
ずぶ濡れになって引き上げる大輔。そこへ大輔に変装したロークが入れ違いに改めてくるみを訪ねる。
先ほどの覗き行為を詫び、ケーキを差し出し、渡せなかった大量のラブレターを差し出す偽大輔。小道具も用意周到である。
そしてくるみが好きだったと告白し、突如くるみを「ガマンできない」と押し倒す。
胸キュンが反応するが、くるみはそれは「セーターがチクチクするからだ」と自分に言い聞かせる。だからそんな甘々な判定でいいんだ。学習しないやつ。
偽大輔はくるみをまさぐりながら、久美子の部屋の鍵を探す。もうちょっといい方法はなかったのだろうか?
挙げ句の果てに鍵は壁にかけてあった。というか、一瞥してどこの鍵か理解できるんだ。ふ~ん…
目標を見つけた偽大輔は、くるみが拒むのに応じるように見せかけ、さりげなく鍵を持ち去る。
偽大輔を送り出した直後、くるみに電話が入る。相手は大輔で風呂の件は不可抗力だったと弁解してきた。
ここでくるみは初めてさっきまでいた大輔が偽者と悟った。
遅いよ。何のための胸キュンなんだか。
久美子の部屋にくるみが現れた。ロークは来てないと安堵し、寒い中来たんだから風呂を貸せと言い出す。
さらに警備対象がそばにいるべきだと力説し、久美子も同行するよう迫った。
結局このくるみは偽者なわけだが、なんだろう。この本物の立ち振る舞いとの違和感のなさ。
ここまで研究していたのなら、見事である。
結局くるみの要請を断りきれず、久美子とくるみは浴室に入った。
すると偽くるみはいきなり久美子の乳首を揉み始める。
当然ながら困惑する久美子に、肌を寄せ合っていたほうが温かいからなどと訳の分からない理由を言い出す偽くるみ。
一見レズプレイのようにも見えるが、偽くるみの正体はロークのおっさんである。想像すると気持ち悪い。
さすがに久美子は恥ずかしがって身を硬くする。だがその理由は「スタイルに自信がないから」らしい。レズはいいんだ。ふ~ん…
すると偽くるみは「バストを豊かにするヒミツのパックががある」と胡散臭いことこの上ない申し出をし始める。
これが筋書きどおりならロークの策士ぶりおそるべしだが、多分違う。
結局そのパックこそバストマスクの型であり、それを久美子の胸に押し当てたところに本物のくるみと大輔が合流。
ロークは窓を破って逃げ出し、バストマスクだけが部屋に残された。
翌日舞台を音羽署に移し、バストマスクは鍵付きのガラスケースに入れられ、棒を持った警官が警備している。
シュール極まりない光景である。というか、美術品じゃないんだから、もっと目立たないところに置けばいいのに…
警戒するくるみたちだったが、突然轟音と共に音羽署の壁が破られ、戦車が乗り込んできた。
大胆不敵な怪人ローク。というか気づけ音羽署!!戦車がけたたましい音を立てながらウロウロしてたら誰でも気づくだろ。
更に驚愕すべきは中から偽くるみが大量に沸いて出てくるというすさまじい光景だった。
ロークと多数の部下が変装しているらしいが、なぜくるみに変装する必要があるのかはもちろんだが、それよりも明らかに戦車から戦車の定員数以上の人間が降りてきているのは見逃せない。
ヤッターマンの秘密兵器かおのれら。
混乱に乗じてバストマスクを盗もうという作戦らしいが、一応その試みは成功し、音羽署メンバーは大混乱。
しかし本物のくるみを確保し、残りを一網打尽に逮捕すれば一気に事態は解決できるので、大輔はなんとか本物を見分けようと思案する。
そこで思い至ったのが、風呂を覗いたとき見かけた足の付け根のホクロだった。
そこで近場にいる者から手当たり次第にくるみに襲い掛かり、確認し始め、捜査一課のメンバーも訳が分からないまま大輔の指示に従ってくるみの衣服を剥ぎ取りまくる。
阿鼻叫喚の中、やがてそのうちの一人の足の付け根に大輔が見たカシオペア状に並んだホクロを発見。
これが本物と見定めた大輔は残りを逮捕するようメンバーに指示。
こうしてロークの目論見は外れ、本人も部下も逮捕されてしまった。
犯人逮捕のためとはいえ、あられもない姿を披露してしまったくるみは大輔に大激怒。
だが偽者とはいえ大輔に告白されたのは悪い気がしなかったらしい。偽者でもいいんだ。ふ~ん…
だが、その大輔は久美子のバストマスクを手に大はしゃぎ。
一気に冷めてしまったくるみだった。

【今回の犯人】
怪人ローク(本名不明)
【変装前(というかシルエットだけ)】

【変装後】

※くるみではありません、中身はおっさんとその下っ端たちです。
【容疑】
さて、なんだろう…?もう何が何だか…
【管理人からひとこと】
作中屈指のカオス回です。もうなにこれ。
敵も味方も知性が丸っきり感じられないし、コントのようで本人たち大真面目だし。
それよりなにより偽くるみ(♂)の裸を延々見せられてもねぇ…
変装の精度をあげるためくるみの服装までコピーしたり、くるみの自宅を把握していたりとどうしてそんなことまで知ってんだよおい、と言いたくなる情報網を持っているのは見事ですけど…何か違う。
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胸キュン刑事第22回(第37話)
日記の真実!
自殺未遂を引き起こした女子高生、小島涼子。
彼女を追い詰めたのは、教師の岩田であると仄めかす文言が日記から見つかったことから、その岩田が音羽署で事情聴取を受けていた。
そこへ飛び込んできたのがくるみ。くるみはかつてこの岩田の教え子であり、卒業生であった。
岩田はくるみに自分は無関係であると主張。くるみもまた岩田に触れ、胸キュンがないことから、岩田がそんなことをするはずがないと確信していた。
だが、丸山課長と大輔は根拠とされる日記がある以上、岩田への疑いは晴れないと告げる。
岩田への並々ならぬ態度から、大輔はくるみが岩田に好意を寄せていたのではないかと察し、私情を挟まないよう諭す。
事実くるみは岩田に思いを募らせ、ラブレターまで書いていた事実が判明。そんな甘じょっぱい場面を思い起こしながら、くるみは日記に目をとおす。
日記には確かに岩田とデートしただの、食事に行っただの生々しいことが書かれており、そして最後「先生に暴行された」と結ばれていた。
涼子に事情を確認しようにも彼女はまだ意識を戻さない。そこで病院に行ったが、やはり回復していなかった。
すると病室に若い男がやって来た。男は川井と名乗り、涼子の先輩だという。
容態を気にする川井にくるみは今夜が峠だと話すと、川井はいると辛いからと引き上げてしまった。
入れ替わりに現れた看護婦と川井のことを話すうち、看護婦は涼子は川井の教え子だと口にする。
意味を理解できなかったくるみが詳しく聞き質すと、川井は2年も涼子の家庭教師を務めていると教えてくれた。
署に戻ってくるみは家庭教師も先生と呼ばれることに気づき、あらためて川井が「今夜が峠…」と呟きながらニヤリと意味深に笑む場面を思い起こす。
そんな表情なかったけどね。
涼子の身の危険を感じたくるみが大輔を伴って病院に乗り込むと、涼子の医療器具が破壊され、涼子は危篤状態に陥っていた。
幸い発見が間に合ったため、命は取り留めたものの、危険な状態は続いている。
ようやく大輔も拘束されている岩田ができることではないので、彼が犯人ではないと思い至ったが、くるみもまた川井が真犯人であるという確証は得ていなかった。
そこで翌日、くるみは、みつ編みお下げの女子高生に扮し、涼子の同級生として川井のアパートを訪ねる。
川井はくるみを部屋に招き入れ、涼子を案じるふりをしながら、容態の探りを入れる。くるみもまた、それに敢えて乗り、涼子が死んだと告げて様子を伺う。
安堵したのか川井は、くるみにいきなり襲いかかる。セーラー服を引き裂き、丸裸になったくるみを見て嗜虐心を刺激されたのか、川井は一旦トーンを抑えて改めて口説き始める。
そこでくるみが涼子にもそんなことをしたのかと切り出すと、あっさり認めた。さらに(聞いてもないのに)病室の器具を破壊して生命の危機に晒したことも告白した。
これで逮捕要件は満たしたとくるみは正体を明かし、逆上した川井と格闘。そこへ大輔も駆けつけ、涼子が意識を取り戻したと告げ、川井はついに観念した。
後日…くるみ、大輔、それに岩田が病室を訪れていた。
容態が落ち着いた涼子は、あの日記は自分の理想を書き溜めたものだったと打ち明けた。要は妄想日記だったらしい。迷惑な話である。
つまり、涼子もまた甘じょっぱい想いを岩田に持ってたらしい。無実だけど罪なおっさんである。
というか、妄想の末文に現実(被害)をさらっと混ぜ込むから、ややこしい結果になったとも言えるが。
岩田はそんな涼子に楽しい現実を書き込め、現実にも楽しいことは身近にあるもんだと、新たな日記帳を渡すのだった。

【今回の犯人】
川井明夫
【露見前】

【露見後】

【罪状】
婦女暴行と殺人未遂
【レビューという名のツッコミ】
やっぱり胸キュンワールドでは短編がいいなぁ(あらすじも短くて済むし)。
前回同様、パシパシ小気味よく進みます。
今回はコスプレ中のコスプレ、セーラー服を披露です。
そしてここではくるみのオヤジ好きの嗜好も判明。元々ファザコンの気はあるようですが、単にオヤジフェチなのかも。
あ~やっと4巻終了。でも4巻はレビューしやすいお話が多かったです。
私見ですが、遠山御大の作品って、連載やや後期に完成度の高いものが集中する気がします。いずみちゃんも、胸キュンも。
つまり5巻以降は…ま、いいか。
自殺未遂を引き起こした女子高生、小島涼子。
彼女を追い詰めたのは、教師の岩田であると仄めかす文言が日記から見つかったことから、その岩田が音羽署で事情聴取を受けていた。
そこへ飛び込んできたのがくるみ。くるみはかつてこの岩田の教え子であり、卒業生であった。
岩田はくるみに自分は無関係であると主張。くるみもまた岩田に触れ、胸キュンがないことから、岩田がそんなことをするはずがないと確信していた。
だが、丸山課長と大輔は根拠とされる日記がある以上、岩田への疑いは晴れないと告げる。
岩田への並々ならぬ態度から、大輔はくるみが岩田に好意を寄せていたのではないかと察し、私情を挟まないよう諭す。
事実くるみは岩田に思いを募らせ、ラブレターまで書いていた事実が判明。そんな甘じょっぱい場面を思い起こしながら、くるみは日記に目をとおす。
日記には確かに岩田とデートしただの、食事に行っただの生々しいことが書かれており、そして最後「先生に暴行された」と結ばれていた。
涼子に事情を確認しようにも彼女はまだ意識を戻さない。そこで病院に行ったが、やはり回復していなかった。
すると病室に若い男がやって来た。男は川井と名乗り、涼子の先輩だという。
容態を気にする川井にくるみは今夜が峠だと話すと、川井はいると辛いからと引き上げてしまった。
入れ替わりに現れた看護婦と川井のことを話すうち、看護婦は涼子は川井の教え子だと口にする。
意味を理解できなかったくるみが詳しく聞き質すと、川井は2年も涼子の家庭教師を務めていると教えてくれた。
署に戻ってくるみは家庭教師も先生と呼ばれることに気づき、あらためて川井が「今夜が峠…」と呟きながらニヤリと意味深に笑む場面を思い起こす。
そんな表情なかったけどね。
涼子の身の危険を感じたくるみが大輔を伴って病院に乗り込むと、涼子の医療器具が破壊され、涼子は危篤状態に陥っていた。
幸い発見が間に合ったため、命は取り留めたものの、危険な状態は続いている。
ようやく大輔も拘束されている岩田ができることではないので、彼が犯人ではないと思い至ったが、くるみもまた川井が真犯人であるという確証は得ていなかった。
そこで翌日、くるみは、みつ編みお下げの女子高生に扮し、涼子の同級生として川井のアパートを訪ねる。
川井はくるみを部屋に招き入れ、涼子を案じるふりをしながら、容態の探りを入れる。くるみもまた、それに敢えて乗り、涼子が死んだと告げて様子を伺う。
安堵したのか川井は、くるみにいきなり襲いかかる。セーラー服を引き裂き、丸裸になったくるみを見て嗜虐心を刺激されたのか、川井は一旦トーンを抑えて改めて口説き始める。
そこでくるみが涼子にもそんなことをしたのかと切り出すと、あっさり認めた。さらに(聞いてもないのに)病室の器具を破壊して生命の危機に晒したことも告白した。
これで逮捕要件は満たしたとくるみは正体を明かし、逆上した川井と格闘。そこへ大輔も駆けつけ、涼子が意識を取り戻したと告げ、川井はついに観念した。
後日…くるみ、大輔、それに岩田が病室を訪れていた。
容態が落ち着いた涼子は、あの日記は自分の理想を書き溜めたものだったと打ち明けた。要は妄想日記だったらしい。迷惑な話である。
つまり、涼子もまた甘じょっぱい想いを岩田に持ってたらしい。無実だけど罪なおっさんである。
というか、妄想の末文に現実(被害)をさらっと混ぜ込むから、ややこしい結果になったとも言えるが。
岩田はそんな涼子に楽しい現実を書き込め、現実にも楽しいことは身近にあるもんだと、新たな日記帳を渡すのだった。

【今回の犯人】
川井明夫
【露見前】

【露見後】

【罪状】
婦女暴行と殺人未遂
【レビューという名のツッコミ】
やっぱり胸キュンワールドでは短編がいいなぁ
前回同様、パシパシ小気味よく進みます。
今回はコスプレ中のコスプレ、セーラー服を披露です。
そしてここではくるみのオヤジ好きの嗜好も判明。元々ファザコンの気はあるようですが、単にオヤジフェチなのかも。
あ~やっと4巻終了。でも4巻はレビューしやすいお話が多かったです。
私見ですが、遠山御大の作品って、連載やや後期に完成度の高いものが集中する気がします。いずみちゃんも、胸キュンも。
つまり5巻以降は…ま、いいか。
胸キュン刑事第21回(第36話)
怪盗エンジェル・フィッシュあらわる
【あらすじ】
エンジェル・フィッシュなる怪盗が松永財閥の娘、エリカの誕生パーティ会場で、彼女が身に着けているルビーのネックレス「ティアドロップ」を盗むと予告してきた。
エンジェル・フィッシュはこの1年で6件、同様の事件を引き起こしていたため、今度こそ逮捕すると意気込む捜査一課。
ホテルの大会場(でもお誕生会なんだが)に多くの来賓と警官が出入りしている中、誕生ケーキにローソクが燈されると部屋が暗くなる演出がされる。
エリカがローソクを吹き消し、部屋が真っ暗になった刹那、エリカの胸元からティアドロップは奪い去られていた。ご丁寧に置手紙まで残している。
慌てて出口を封鎖し、来賓たちをチェックする音羽署の面々。そんな中くるみは騒ぎをよそに料理をがっつき続ける老人に目を留めた。
老人に協力を求め身体検査をするが、何も出てこない。だが、胸キュンは反応したため、くるみは老人に疑いを抱く。
老人に上着を脱げとさらに検査を続け、挙げ句の果てに丸裸にしてしまう。
それでも何も発見されないのに絶対犯人だと言い張り、見かねた大輔がもうやめるようとりなし、老人を帰宅させた。
老人は服を脱がされて体が冷えたと残ったグラスワインをあおり、会場を立ち去る。
人気のない道でその老人は、口の中から何かを吐き出し、ほくそえむ。それはあのティアドロップだった。
翌日エンジェル・フィッシュはわざわざ音羽署に挑発文を送りつけ、丸山課長は頭を抱え込む。
だが、くるみは手口はわかったと仲間に告げ、昨夜老人が最後に手をつけたワイングラスを披露。
その底面にネックレスの鎖のかけらが残っていた。
証拠を素手で掴むのは、いかがなものかと思うのは、大人気ないんだろうか。
真っ赤なルビーを真っ赤なワイングラスに隠し、その場を凌いだらしい。
そして老人の正体も判明。寺崎仁太郎という元「人間ポンプ」の芸人らしい。
そのため、ルビーを飲み込んで隠すことくらい朝飯前だった。
だったら、ワイングラスに隠さず、最初から飲めばいいんじゃないかと思うのは大人気ないんだろうか。
捜査の結果、寺崎は健康レジャーセンターをねぐらにしているしていることが判明。
寺崎が電話でブローカーとルビーの取引時刻と場所を相談している。
結局このセンターのプールサイドに決めたらしい。
それを見たくるみと大輔、大輔は逮捕すりゃいいのにと尤もな主張をするのに対し、ブローカーの取引現場を押さえなければいけないと言い張るくるみ。
別にそんなことないと思うけど。点数稼ぎのつもりだろうか?
ともかくブローカーを先に取り押さえることにした二人は、地下駐車場に移動。
やがて現れたブローカーを油断させ、取り押さえる作戦だが、その方法はなんとくるみの車中●●●ー披露だった。
思わず凝視したブローカーを大輔が背後から一撃し、ブローカーはあえなく御用。
どうしてこの人物がブローカーだと決め付けられたのかは謎である。人違いだったらどうするんだ。
やがて取引時刻になり、寺崎がプールサイドに現れた。
くるみ扮するブローカーにルビーを見せ、金を要求する寺崎に、くるみは手錠をかけついに逮捕したと意気込むが、寺崎はまたもルビーを飲み込み、追及を逃れようとする。
だが、それを察したくるみが、寺崎の手を蹴り上げるとはずみでルビーはプールの底へ落下。
慌てた二人はプールに飛び込み水中でルビーの奪い合いになる。
一足先に水面に出た寺崎はルビーを飲み込み、遅れてあがったくるみに証拠は飲み込んだと高笑いする。
だが、そのルビーはくるみの手にあった。
驚いた寺崎がさっき飲み込んだものは何かと問うと、水中での奪い合いの最中、咄嗟に押し付けた手錠の鍵だとくるみは言い放つ。
寺崎は鍵とルビーの手触りの差に気づけないのかと思うのは、大人気ないんだろうか。
そんな大きなものは吐き出せないと嘆く寺崎。
プールサイドにはいつまでも寺崎の嗚咽が響くのだった。

【今回の犯人】
寺崎仁太郎
露見前も後も顔は変わらず。なので、今回は…
【現在】

【過去】

【罪状】
窃盗(作中では容疑は明確になってない)
【レビューという名のツッコミ】
今回の犯人、寺崎は手錠の鍵を飲み込んでしまった時、そんな大きな物は吐けないといってましたが、手錠の鍵でしょ?そんなに大きくもないし、もっと大きなもの平然と吐く芸人さん見たことあるからなあ…芸人としては四流だったんでしょうかね。だから大成せずに、こんな窃盗犯に落ちぶれてしまったと考えればそれも納得。
やっぱり胸キュンは短編の方が面白いなあ。多少(…多少?)ツッコミどころはあるものの、小気味良く話が進むので、書いていて楽しいです。
寺崎は今までの犯人と違い、凶悪っぽさがない分、コミカル色の強い作品でした。
難を言えばお色気シーンがほとんどないこと。しかしその数少ないくるみの色仕掛けは作中屈指のインパクト(上記参照)…少年誌で、あれはいいんですかい?まあ面白いからいいけど。
【あらすじ】
エンジェル・フィッシュなる怪盗が松永財閥の娘、エリカの誕生パーティ会場で、彼女が身に着けているルビーのネックレス「ティアドロップ」を盗むと予告してきた。
エンジェル・フィッシュはこの1年で6件、同様の事件を引き起こしていたため、今度こそ逮捕すると意気込む捜査一課。
ホテルの大会場(でもお誕生会なんだが)に多くの来賓と警官が出入りしている中、誕生ケーキにローソクが燈されると部屋が暗くなる演出がされる。
エリカがローソクを吹き消し、部屋が真っ暗になった刹那、エリカの胸元からティアドロップは奪い去られていた。ご丁寧に置手紙まで残している。
慌てて出口を封鎖し、来賓たちをチェックする音羽署の面々。そんな中くるみは騒ぎをよそに料理をがっつき続ける老人に目を留めた。
老人に協力を求め身体検査をするが、何も出てこない。だが、胸キュンは反応したため、くるみは老人に疑いを抱く。
老人に上着を脱げとさらに検査を続け、挙げ句の果てに丸裸にしてしまう。
それでも何も発見されないのに絶対犯人だと言い張り、見かねた大輔がもうやめるようとりなし、老人を帰宅させた。
老人は服を脱がされて体が冷えたと残ったグラスワインをあおり、会場を立ち去る。
人気のない道でその老人は、口の中から何かを吐き出し、ほくそえむ。それはあのティアドロップだった。
翌日エンジェル・フィッシュはわざわざ音羽署に挑発文を送りつけ、丸山課長は頭を抱え込む。
だが、くるみは手口はわかったと仲間に告げ、昨夜老人が最後に手をつけたワイングラスを披露。
その底面にネックレスの鎖のかけらが残っていた。
証拠を素手で掴むのは、いかがなものかと思うのは、大人気ないんだろうか。
真っ赤なルビーを真っ赤なワイングラスに隠し、その場を凌いだらしい。
そして老人の正体も判明。寺崎仁太郎という元「人間ポンプ」の芸人らしい。
そのため、ルビーを飲み込んで隠すことくらい朝飯前だった。
だったら、ワイングラスに隠さず、最初から飲めばいいんじゃないかと思うのは大人気ないんだろうか。
捜査の結果、寺崎は健康レジャーセンターをねぐらにしているしていることが判明。
寺崎が電話でブローカーとルビーの取引時刻と場所を相談している。
結局このセンターのプールサイドに決めたらしい。
それを見たくるみと大輔、大輔は逮捕すりゃいいのにと尤もな主張をするのに対し、ブローカーの取引現場を押さえなければいけないと言い張るくるみ。
別にそんなことないと思うけど。点数稼ぎのつもりだろうか?
ともかくブローカーを先に取り押さえることにした二人は、地下駐車場に移動。
やがて現れたブローカーを油断させ、取り押さえる作戦だが、その方法はなんとくるみの車中●●●ー披露だった。
思わず凝視したブローカーを大輔が背後から一撃し、ブローカーはあえなく御用。
どうしてこの人物がブローカーだと決め付けられたのかは謎である。人違いだったらどうするんだ。
やがて取引時刻になり、寺崎がプールサイドに現れた。
くるみ扮するブローカーにルビーを見せ、金を要求する寺崎に、くるみは手錠をかけついに逮捕したと意気込むが、寺崎はまたもルビーを飲み込み、追及を逃れようとする。
だが、それを察したくるみが、寺崎の手を蹴り上げるとはずみでルビーはプールの底へ落下。
慌てた二人はプールに飛び込み水中でルビーの奪い合いになる。
一足先に水面に出た寺崎はルビーを飲み込み、遅れてあがったくるみに証拠は飲み込んだと高笑いする。
だが、そのルビーはくるみの手にあった。
驚いた寺崎がさっき飲み込んだものは何かと問うと、水中での奪い合いの最中、咄嗟に押し付けた手錠の鍵だとくるみは言い放つ。
寺崎は鍵とルビーの手触りの差に気づけないのかと思うのは、大人気ないんだろうか。
そんな大きなものは吐き出せないと嘆く寺崎。
プールサイドにはいつまでも寺崎の嗚咽が響くのだった。

【今回の犯人】
寺崎仁太郎
露見前も後も顔は変わらず。なので、今回は…
【現在】

【過去】

【罪状】
窃盗(作中では容疑は明確になってない)
【レビューという名のツッコミ】
今回の犯人、寺崎は手錠の鍵を飲み込んでしまった時、そんな大きな物は吐けないといってましたが、手錠の鍵でしょ?そんなに大きくもないし、もっと大きなもの平然と吐く芸人さん見たことあるからなあ…芸人としては四流だったんでしょうかね。だから大成せずに、こんな窃盗犯に落ちぶれてしまったと考えればそれも納得。
やっぱり胸キュンは短編の方が面白いなあ。多少(…多少?)ツッコミどころはあるものの、小気味良く話が進むので、書いていて楽しいです。
寺崎は今までの犯人と違い、凶悪っぽさがない分、コミカル色の強い作品でした。
難を言えばお色気シーンがほとんどないこと。しかしその数少ないくるみの色仕掛けは作中屈指のインパクト(上記参照)…少年誌で、あれはいいんですかい?まあ面白いからいいけど。
胸キュン刑事第20回(第34、35話)
食虫植物ディスコ キラークィーン
くるみ失踪!
初っ端からアンニュイな面持ちで頬杖をつくくるみ。
前回、幼馴染の虹川の逮捕を引きずっているらしい。勤務中なんだから、仕事しろ。
それを察した大輔が、色々気遣いを見せるが反応は鈍い。
だが、その気遣いを嬉しく思い、いつまでもこのままではいけないと思うくるみ。
…というわけであっさり平常運転に戻る。気持ちの切り替えというよりは、気持ちのぶつ切りっぽいが…
場面は変わって、娘が失踪したとその母親が警察にやって来た。
その娘とは高校時代のクラスメイト、杉村亜矢子と知り、詳細を訪ねるくるみ。
それにしてもくるみの元クラスメイトは事件に巻き込まれてばかりである。歩く災厄だ。
会員制ディスコ「キラークィーン」に勤め帰りに寄ると言ったまま、帰ってこないという。
キラークィーンと聞いて、小規模だが人気のディスコで、オーナーの上條健二は25歳だが中々のやり手らしいと付け加えた人物がいる。
…丸山課長である。なんでそこまで詳細に知ってる。
それはさておき、くるみたちがキラークィーンに聞き込みに行くと、何人もの客や従業員が亜矢子は10時頃帰ったと証言した。
収穫もなく音羽署に戻ると、課長がキラークィーンを最後に何人もの女性が失踪していると情報を示し、潜入捜査を指示。珍しく課長が冴えている。
くるみと大輔はキラークィーンに向かうが、大輔は普段と変わらぬラフな格好だったため、ドレスコードに抵触するからと店員に追い返されてしまった。たかだがディスコなのに。
単独になってしまったが、くるみは客として入店に成功。どういうわけかチャイナドレスに身を包んでいるが。
薄暗く、人でごった返している店内を歩くと、早速背後の人物に胸キュンが反応。だが不特定多数の人が動き回っているため、その相手が絞り込めない。
慌ててその人物を追っていると、若い男に触れ、またも胸キュンが作動、その男こそオーナーの上條だった。
犯人を見つけたくるみは、探りを入れるため、上條と一緒に踊る。
くるみは貿易会社に勤めるOLで、買い物や旅行が大好きな浪費癖のある女を演じる。
一方上條は、そんな女こそ一番扱いやすいと値踏みし、アルバイトを紹介すると持ちかける。
誘いに乗ったフリをしてオーナー室に行くと、上條は売春を斡旋すると切りだし、くるみを押し倒して襲い掛かる。
チャイナドレスを力任せに破り取った上條だったが、くるみは隠し持っていた手錠で殴り倒しあっさり現行犯逮捕。
でも逮捕容疑は杉村亜矢子誘拐容疑らしい。なーんにも証拠はないんだが。
さすがにランジェリー姿で外には出られないので、上條の上着を羽織って上條を連行しようとすると、店内の様子がおかしいことに気づいた。
店内は静まり返り全員がくるみたちを見ている。
部屋の騒ぎを気づかれたかと考えるくるみ。ディスコの喧騒で店内中の人間が気づくってどんな状況なんだろう。
それはさておき、大勢の人間に行く手を阻まれ困惑するくるみ。
その隙を突いて、上條はくるみから手錠の鍵を取り上げ、易々と外してしまう。
実は店員はもちろん、客も皆上條の手下だという。その中に何も知らない女性客を誘い込み、暴力団に売り飛ばしているらしい。
上條の言葉を信じるなら、50人使っているようだが、どんな手法だ。すさまじい人件費と設備費である。
結局全員がグルなので、くるみは全員から手当たり次第に胸キュンを感じていたことになる。
ま、そうなんだけど理論上は…でもつまみ食いで反応するんだから、どちらかというとその光景の方が日常のような気もすると思うのは、大人げないんだろか?
上條の目配せで部下に思いっきり腹パンチを喰らったくるみは、床に倒れこむ。
さらに強引に酒を飲まされ、意識を朦朧とさせられると上條と手下に挟まれる形で店外に担ぎ出される。
一行は店を見張っている大輔の前を通り過ぎるが、もともとショートヘアのくるみがスラックスを履かされ、上條の上着を着せられているため、大輔には酔客を連れ出すように見えてしまい、一向に気づかない。
結局更に待ち続けた大輔だったが、あまりにもくるみの戻りが遅いため、意を決して単身店内に突入。
だが、キラークィーンはもぬけの空だった。
そのころくるみは、上條が運転する車の後部座席でようやく意識を取り戻した。ご丁寧にまたスラックスを脱がされている。
店の誰かが履いているのを一時的に借りたのかもしれない。どっちにしてもご苦労さんである。
くるみの手錠が上條によって、くるみ自身に後ろ手にかけられている。
何とか脱出しようと考えたくるみは、僅かにあいた窓の隙間からたまたま見かけた白バイ隊員に「たすけて!!」と絶叫。
慌てた上條は、一刻も早く白バイから遠ざかろうとするが、白バイ隊員はバイクを走らせて停止するよう命じながら追いかけてきた。
強引に逃げると不審に思われると判断した上條は、渋々車を止めて、あえてにこやかに降り立つ。
上條と白バイ隊員の成り行きを見守るくるみ。窓は密閉されてしまい二人のやり取りは聞こえない。
その間にくるみは据え付けてあった自動車電話の受話器を外し、どうにか音羽署の番号を押す。
だがガムテープが口に宛がわれているくるみは、何も喋れない。
やがて上條は不敵な笑みと共に戻ってきた。白バイが上條の車を停止させたのは、くるみの声が聞こえたわけではなく、テールランプの玉切れを伝えに追っていただけだった。無能だからきっと音羽署の署員なのだろう。
電話に気づいた上條は慌てて受話器を戻し、くるみを殴り倒す。命が惜しければ大人しくしてろと吐き捨てる上條に、くるみは泣きながら自分がこれからどうなるのか問いかける。
くるみが観念したものだと見たのか、これからディスコのオーナーである講談組に連れて行かれ、薬漬けにされて売り飛ばされると上條は得意げに語る。
1時間もすれば組事務所に着くという。高速で1時間以上かかるなんて、どんな僻地にあるんだその事務所。23区では絶対無いだろう。
その事務所に着いた上條はくるみを伴い、組長に報告に行く。
だがそこに現れたのは、丸山課長だった。実はくるみは自動車電話のフックに拾ったタバコの吸殻を挟んでおき、通話が途切れないようにしたのだった。
そして上條から黒幕を聞きだし、それを聞いた大輔たちが講談組を既に制圧していたのだった。
ようやく解放されホッとしたのか、くるみはあらためて酔いが廻り、その場に倒れこむのだった。

【今回の犯人】
上條健二

【露見前】
【露見後】
どっちも悪そうだからめんどくさいし、変化なしでいいか
【罪状】
誘拐※(あくまでも杉村亜矢子に関するもの、そして物証なし)
【レビューという名のツッコミどころ】
で、いつの間にか話の筋がくるみ誘拐にすり替わってましたが、杉村亜矢子さんは無事だったんでしょうか?何も解決してないぞ、おい。
ディスコから講談組までの所要時間は、高速使って1時間少々。講談組がすごい僻地にあることは本文で指摘したとおりですが、更に言えば音羽署と講談組はものすごい近所、少なくともディスコよりはかなり近いところにあるということになります。
だって1時間の間に組事務所に駆けつけて、組を制圧してるんだから。
いったいどんな位置関係なんでしょうかねぇ。
あ、でも第7回でくるみが富士樹海に拉致された時も、即座に大輔が駆けつけてますから、案外東京都の西のはずれかも。
くるみ失踪!
初っ端からアンニュイな面持ちで頬杖をつくくるみ。
前回、幼馴染の虹川の逮捕を引きずっているらしい。勤務中なんだから、仕事しろ。
それを察した大輔が、色々気遣いを見せるが反応は鈍い。
だが、その気遣いを嬉しく思い、いつまでもこのままではいけないと思うくるみ。
…というわけであっさり平常運転に戻る。気持ちの切り替えというよりは、気持ちのぶつ切りっぽいが…
場面は変わって、娘が失踪したとその母親が警察にやって来た。
その娘とは高校時代のクラスメイト、杉村亜矢子と知り、詳細を訪ねるくるみ。
それにしてもくるみの元クラスメイトは事件に巻き込まれてばかりである。歩く災厄だ。
会員制ディスコ「キラークィーン」に勤め帰りに寄ると言ったまま、帰ってこないという。
キラークィーンと聞いて、小規模だが人気のディスコで、オーナーの上條健二は25歳だが中々のやり手らしいと付け加えた人物がいる。
…丸山課長である。なんでそこまで詳細に知ってる。
それはさておき、くるみたちがキラークィーンに聞き込みに行くと、何人もの客や従業員が亜矢子は10時頃帰ったと証言した。
収穫もなく音羽署に戻ると、課長がキラークィーンを最後に何人もの女性が失踪していると情報を示し、潜入捜査を指示。珍しく課長が冴えている。
くるみと大輔はキラークィーンに向かうが、大輔は普段と変わらぬラフな格好だったため、ドレスコードに抵触するからと店員に追い返されてしまった。たかだがディスコなのに。
単独になってしまったが、くるみは客として入店に成功。どういうわけかチャイナドレスに身を包んでいるが。
薄暗く、人でごった返している店内を歩くと、早速背後の人物に胸キュンが反応。だが不特定多数の人が動き回っているため、その相手が絞り込めない。
慌ててその人物を追っていると、若い男に触れ、またも胸キュンが作動、その男こそオーナーの上條だった。
犯人を見つけたくるみは、探りを入れるため、上條と一緒に踊る。
くるみは貿易会社に勤めるOLで、買い物や旅行が大好きな浪費癖のある女を演じる。
一方上條は、そんな女こそ一番扱いやすいと値踏みし、アルバイトを紹介すると持ちかける。
誘いに乗ったフリをしてオーナー室に行くと、上條は売春を斡旋すると切りだし、くるみを押し倒して襲い掛かる。
チャイナドレスを力任せに破り取った上條だったが、くるみは隠し持っていた手錠で殴り倒しあっさり現行犯逮捕。
でも逮捕容疑は杉村亜矢子誘拐容疑らしい。なーんにも証拠はないんだが。
さすがにランジェリー姿で外には出られないので、上條の上着を羽織って上條を連行しようとすると、店内の様子がおかしいことに気づいた。
店内は静まり返り全員がくるみたちを見ている。
部屋の騒ぎを気づかれたかと考えるくるみ。ディスコの喧騒で店内中の人間が気づくってどんな状況なんだろう。
それはさておき、大勢の人間に行く手を阻まれ困惑するくるみ。
その隙を突いて、上條はくるみから手錠の鍵を取り上げ、易々と外してしまう。
実は店員はもちろん、客も皆上條の手下だという。その中に何も知らない女性客を誘い込み、暴力団に売り飛ばしているらしい。
上條の言葉を信じるなら、50人使っているようだが、どんな手法だ。すさまじい人件費と設備費である。
結局全員がグルなので、くるみは全員から手当たり次第に胸キュンを感じていたことになる。
ま、そうなんだけど理論上は…でもつまみ食いで反応するんだから、どちらかというとその光景の方が日常のような気もすると思うのは、大人げないんだろか?
上條の目配せで部下に思いっきり腹パンチを喰らったくるみは、床に倒れこむ。
さらに強引に酒を飲まされ、意識を朦朧とさせられると上條と手下に挟まれる形で店外に担ぎ出される。
一行は店を見張っている大輔の前を通り過ぎるが、もともとショートヘアのくるみがスラックスを履かされ、上條の上着を着せられているため、大輔には酔客を連れ出すように見えてしまい、一向に気づかない。
結局更に待ち続けた大輔だったが、あまりにもくるみの戻りが遅いため、意を決して単身店内に突入。
だが、キラークィーンはもぬけの空だった。
そのころくるみは、上條が運転する車の後部座席でようやく意識を取り戻した。ご丁寧にまたスラックスを脱がされている。
店の誰かが履いているのを一時的に借りたのかもしれない。どっちにしてもご苦労さんである。
くるみの手錠が上條によって、くるみ自身に後ろ手にかけられている。
何とか脱出しようと考えたくるみは、僅かにあいた窓の隙間からたまたま見かけた白バイ隊員に「たすけて!!」と絶叫。
慌てた上條は、一刻も早く白バイから遠ざかろうとするが、白バイ隊員はバイクを走らせて停止するよう命じながら追いかけてきた。
強引に逃げると不審に思われると判断した上條は、渋々車を止めて、あえてにこやかに降り立つ。
上條と白バイ隊員の成り行きを見守るくるみ。窓は密閉されてしまい二人のやり取りは聞こえない。
その間にくるみは据え付けてあった自動車電話の受話器を外し、どうにか音羽署の番号を押す。
だがガムテープが口に宛がわれているくるみは、何も喋れない。
やがて上條は不敵な笑みと共に戻ってきた。白バイが上條の車を停止させたのは、くるみの声が聞こえたわけではなく、テールランプの玉切れを伝えに追っていただけだった。無能だからきっと音羽署の署員なのだろう。
電話に気づいた上條は慌てて受話器を戻し、くるみを殴り倒す。命が惜しければ大人しくしてろと吐き捨てる上條に、くるみは泣きながら自分がこれからどうなるのか問いかける。
くるみが観念したものだと見たのか、これからディスコのオーナーである講談組に連れて行かれ、薬漬けにされて売り飛ばされると上條は得意げに語る。
1時間もすれば組事務所に着くという。高速で1時間以上かかるなんて、どんな僻地にあるんだその事務所。23区では絶対無いだろう。
その事務所に着いた上條はくるみを伴い、組長に報告に行く。
だがそこに現れたのは、丸山課長だった。実はくるみは自動車電話のフックに拾ったタバコの吸殻を挟んでおき、通話が途切れないようにしたのだった。
そして上條から黒幕を聞きだし、それを聞いた大輔たちが講談組を既に制圧していたのだった。
ようやく解放されホッとしたのか、くるみはあらためて酔いが廻り、その場に倒れこむのだった。

【今回の犯人】
上條健二

【露見前】
【露見後】
どっちも悪そうだから
【罪状】
誘拐※(あくまでも杉村亜矢子に関するもの、そして物証なし)
【レビューという名のツッコミどころ】
で、いつの間にか話の筋がくるみ誘拐にすり替わってましたが、杉村亜矢子さんは無事だったんでしょうか?何も解決してないぞ、おい。
ディスコから講談組までの所要時間は、高速使って1時間少々。講談組がすごい僻地にあることは本文で指摘したとおりですが、更に言えば音羽署と講談組はものすごい近所、少なくともディスコよりはかなり近いところにあるということになります。
だって1時間の間に組事務所に駆けつけて、組を制圧してるんだから。
いったいどんな位置関係なんでしょうかねぇ。
あ、でも第7回でくるみが富士樹海に拉致された時も、即座に大輔が駆けつけてますから、案外東京都の西のはずれかも。