キャラクター紹介【織田ひとみ】

登場作品:ハートキャッチいずみちゃん
出身地:福島県
年齢:16歳
誕生日:1月19日
血液型:AB
スリーサイズ:83/59/85
第12話、36話のゲスト。菊丸のいとこ。
姓の対比ががあからさまに信長(ひとみ)と光秀(菊丸)を示唆している。とは言っても連載時は姓はなく、英知出版の復刻版でのキャラクターファイルで明らかになったもので、後付けの可能性がある。
確認できるだけで祖父、祖母、母、弟と住んでいることが分かるが詳細な家族構成は不明。
2回登場しているが初登場時はかなり幼い顔立ちである。

ちなみに初登場時点では菊丸とかなり久しぶりに再会したらしく、菊丸はひとみを覚えていなかった。
そのせいか菊丸への警戒心はいずみの方が上のようである。
そのいずみとはウマが合うのか常に一緒に行動しており、二人ひとセットでターゲットにされることがほとんどだった。

鍵をかけるのは当然菊丸を警戒するため
【管理人から一言】
まぁ似てないいとこで良かったですね。
12話のレビューでも記述していますが、彼女の大変貌ぶりはどちらかといえば執筆上の都合だったように思えてなりません。
というのもひとみの初期の髪型は後のいずみの髪型に酷似しており、それが影響しているように思います。言い換えれば「いずみにビジュアル面の個性を持たせるため、ひとみの髪型を引き継ぎ、その結果ひとみ側が髪型を変更せざるを得なくなった」ということです。
これは丸っきり根拠のない話ではなく、事実いずみはひとみとの出会いから少し間をおいた15話から髪型が変わっています。


これほどまでに極端に顔立ちが変化したキャラクターは他にないですが、高校1年生から2年生への成長とも解釈できますし、真相はわかりません。
ちなみに遠山作品には造形大変化キャラにはもう一人心当たりがありますが、これはまたいずれ…
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ハートキャッチいずみちゃん 第45話
ドッキン!!はらおどり
【あらすじ】
前々回アルバイトをした旅館に再びいずみたちの姿があった。
料理長に頼まれ、臨時で一日だけ働くことになったのが、今回は千春が不在の代わりにリンダが働くことになり、いずみと同じミニスカノースリーブの仕事着で勤しんでいる。
菊丸は例によってろくな戦力に合っておらず、いずみは不満顔。
三人は客にお膳を運んでいたが運ぶ先がどこだかわからなくなってしまった。
適当にあたりをつけ襖を開けるいずみだったが、そこには大きな編み笠を被り、舌を出してにやけている奇妙な生き物が鎮座していた。
お膳をひっくり返して悲鳴をあげるいずみ。だが同時にその生物も驚き慌てて正体を明かす。
その奇妙な生き物は料理長の扮装だった。聞けば毎年この旅館を利用する団体客に披露する「腹踊り」の準備をしていたらしい。
いずみは「へぇ…」と言いながらもドン引きし、菊丸は「恥ずかしくないんですか?」とそれぞれが否定的なアクションを見せる。
その空気を察した料理長は「伝統芸能をバカにするな」とやおら立ち上がり、実演してみせる。
時に腹を引っ込め、時に腰を激しく振る様を見てあまりのバカバカしさに顔がほころぶいずみたち。
それを見ていて感銘を受けたのが例によってリンダ。
「弟子入リシタイデス」と料理長に頼み込む。いずみが「今日は遊びに来てるわけじゃないから…」となだめるも聞く耳を持たない。
弟子入り志願の意気込みを見せようとリンダは上着を脱ぎ捨てる。止めようとするいずみを菊丸は羽交い絞めにしその光景をじっくりと眺めている。
いずみは菊丸を振り切ると料理長を押しのけてリンダに近づく。「女の子はそんなことしないの」と説得するが「男ノ世界デスカ?ソンナ考エハ古イデス」と態度をむしろ硬化させてしまった。
あきれ返るいずみだったが、そこに菊丸が深刻な顔で「料理長が…」と割り込んできた。
いずみが押しのけた弾みで料理長は転倒、したたかに腰を打ち、ギックリ腰になってしまっていた。
いずみは何度も詫びながら応急処置を施すが、痛みはひどいらしく、到底人前で踊れる雰囲気ではない。
それでも責任感の強い料理長は腹踊りの準備をしようと試みるが、菊丸はこれを制止し「ぼくといずみちゃんに任せてください」といずみに断りなく勝手に引き受ける。
どうにかその場は収まったものの、一方的に踊り子に指定されいずみは当然憤慨する。
菊丸は「お腹を出して踊るだけだから」といずみをなだめ、それならばといずみも渋々承知した。
菊丸に見られないよう衝立に隠れたいずみは、シャツを胸元まで捲り上げておへそだけ出るようにして結わえるが、そんな程度で菊丸が許すはずがない。
衝立の上からそっと釣り針を装着した釣り糸を垂らし、いずみが作ったシャツの結び目に引っかける。
いずみがその針に気付いたときはすでに遅く、菊丸は釣り糸を手繰り寄せていた。
シャツが大きくめくれ、ノーブラのおっぱいが丸出しになる。
悲鳴を上げて抵抗するいずみだったが、上着はさらに引っ張りあげられる。
頭の上で腕がクロスし、顔が布地に完全に覆われて脱ぎかけのような格好になると、菊丸は手早くはシャツをいずみの頭の上で結びあげて動きを完全に封じる。
いわゆる「茶巾」にされパニックに陥るいずみに菊丸は「いずみちゃんがお腹を出しただけで料理長の技に及ぶはずがなく、新しい腹踊りを編み出すしかない」と身勝手な主張を展開する。
「いずみちゃんはその伝承者になるんだ!!」と言葉を区切ると菊丸はいずみのミニスカに手をかけ、引きずり下ろす。
パンティを晒されたいずみは「やあ~ん」と悲鳴をその場にへたり込む。
「茶巾」を振りほどこうともがくがガッチリ結ばれていて全く抵抗できない。
ふと菊丸は足下にリンダの化粧グッズを見つけ、その中から口紅を拝借する。
いずみの乳首に口紅を押し当て、グリグリと塗りつけるといずみは抵抗をやめて、喘ぎ始めた。
そのまま口紅による乳首攻めを続ける菊丸だったが、力加減を誤り乳輪からから外に塗りが、はみ出してしまった。
自分の唾液をでその塗り間違いを消し、さらに乳首を丁寧に揉むと、口紅のピンクが均等に乳輪に広がり、同時に口紅のワックスによって艶を放ち始めた。
思わず「味見」しようと顔をおっぱいに近づけたところにリンダが「準備デキタ?」とやってきてしまい、菊丸の目論見は失敗。
「茶巾」姿のいずみを見たリンダは「全然準備デキテナイ」と後を引き継ぎ、テキパキと準備が進められる。
お楽しみを奪われてしょげる菊丸だったが、先ほど使った釣り糸の残りを見て何かを閃く。
いよいよ大宴会場で余興が始まった。多くのお客が舞台に注目しているが、客は全員男性の老人らしい。
リンダが司会進行役として高らかに腹踊りの始まりを宣言し、料理長に代わってニューフェイスの登場と紹介する。
幕が開くと舞台中央にいずみが現われた。
「茶巾」のまま編み笠を被せられおっぱいを目に見立てたメイクが施されている。腰から下は腹踊り用のシャツとズボン、そして作り物の腕が装着されていて一応人型にはなっている。
演者の顔は窺えないが、どう見てもそれは女の子、それもピチピチ若く、老人とはいえ男性客しかいない客席は「あまっこの腹踊りとは」などと歓声に包まれ「ありがたやありがたや」と拝みだす者まで出る始末。
実はいずみの衣装にはもう一つ仕掛けがあった。なんといずみの足を隠す衣装の中には「いずみちゃん一人では心細いだろうから」と親切心を装っていずみの足の間に収まっている菊丸がいた。
さっそく「まずはおじぎ!!」といずみに指示するといずみは素直に「ハイッ」と従い、大きな動作で上半身を屈めて客に一礼する。
その時おっぱいが垂れるので衣装の隙間の特等席から覗き込み「いい眺めだ」と菊丸はご満悦。
だがいずみは「腹踊りなんて踊れない」と泣き言を言って、その場に棒立ちになってしまう。
それを聞いた菊丸は「なに、踊れない?」と言いながらも慌てることなく準備してあったネタを用意する。
菊丸が手を動かすといずみに軽い衝撃が走った。見ると乳首が釣り糸で下に引っ張られている。客もこの動きに大いに驚き、動揺している。
菊丸はいずみに気付かれないよう両乳首に釣り糸を絡め、それをサスペンダーのように肩から背後に回して最後は股間から表に戻して輪を作り上げていたのだった。
驚いている間もなく菊丸が糸をぐっと手前に引き寄せる。その動きは背中に回って今度は乳首を引き上げる。目玉に見立てられている乳首は釣りあげられると上目使いのように見える。
続いて糸を腹側から引くと今度は逆に乳首が下がり、見下ろしたような視線になる。
「ぐるっと回って…ニャンコの目~!!」と菊丸は糸の引きをでたらめに繰り出すとそれに合わせて乳首も大きくグルングルンと大回転。
「長生きはするもんだべな」「まさしく乳踊り」とおじいちゃんたちも大満足。
だがここまでいいようにオモチャにされたいずみは当然恥ずかしさを募らせる。「人の体で遊ぶな!!」と太ももで菊丸の首をロックし反撃を試みる。
首を絞め落とされそうになった菊丸は苦し紛れに何かを掴もうと手を掲げる。いずみの反撃は逆効果だった。
菊丸は無意識にいずみのパンティを掴みずるずると下ろし始めた。
大切な部分にあたっている所だけ残して、パンティは完全に裏返り、ゴムが今にも切れそうになるほど引き伸ばされている。
そのまま菊丸は掴んだパンティを上下に動かし始める。「ゴムが切れちゃうよぉ」と心で絶叫するいずみ。首のロックを外せばいいのだが、そこまで頭が回らない。
そしていずみの懸念どおり、あまりに激しい負荷をパンティにかけたため、ついにゴムがブチ切れてしまった。そのままの勢いで菊丸は転倒。ゴムが切れたパンティも腹踊りの衣装もすべて巻き込んでいずみは下半身が丸出しになってしまう。
「ワアッ」という歓声とともにおじいちゃんたちの視線がいずみの股間に集中し、あまりに突然の展開にいずみは「あ…」と呟くのがやっと。恥ずかしさのあまり、そのまま固まってしまう。
床に倒れた菊丸が体を上に向けると、茶巾姿のまま、腹踊りの衣装のネクタイで辛うじて大切な部分を隠しているいずみの股間のどアップが飛び込んできた。
「いやぁ~ん!!」とその場にしゃがみ込むいずみだったが、菊丸に馬乗りになってしまったため、さらなるピンチを招く。
文字どおり目と鼻の先にいずみの大切な部分が迫っている。それを阻んでいるのは腰に巻きついたままのネクタイだけ。
菊丸は大きく息を吸い込むとこのネクタイを吹き飛ばそうと試みる。
ネクタイは目論見どおりフワフワと浮き上がる。菊丸は崩れ落ちた衣装に埋もれていて客席からはいずみだけしか見えないため「あのおなご、あげな所から空気出してるだ」「都会のおなごはまんずすげー」とヒートアップ。何かを誤解してしまっている。
菊丸がひときわ大きく息を吹きかけると、ネクタイも最大級に浮かび上がる。いずみの大切な部分はもう丸見え状態となるものの、ネクタイの影が邪魔をして首の皮一枚で死守している。
そのネクタイが下りてきたところを菊丸は口で咥え、引き寄せ始める。
ここまでされてもいずみは茶巾状態のため何も反撃できない。「や…やめ…やめて~え!!」と哀願し、腰を振って少しでもこの攻撃から逃れようと精一杯抵抗する。
もちろんそんないずみの哀願など聞き入れる菊丸ではない。そうこうしているうちにネクタイは徐々に緩みはじめ、ついにネクタイの結び目が解けてしまった。
とうとう大切な部分を守るものを失ってしまったいずみは、予想外の力を発揮する。
「や、やあ~ん!!」と宴会場中に響く絶叫をあげながら、手の動きを封じていたシャツを突き破り、ガッチリと股間を抑えた。
そのままシャツの穴を押し広げ、ようやく顔も自由になったいずみは、まず馬乗りになっていた菊丸から飛び退き、逃げ出そうと腹踊りの衣装から這い出てきたところに「いい加減にしなさい!!バカー!!」と怒鳴りつける。
その時、いずみは妙な気配に気づく。観客のおじいちゃんたちが全員異様に興奮している。声を詰まらせている人や「おおお!!」と感動している人などリアクションは様々だが、視線は一点に集まっている。
その視線はどうやらいずみの方向に向かっている。だが顔ではなく少し下らしい。
事態が呑み込めず「?」を浮かべたまま自分も視線をおろしていくいずみ。
そして、頭が真っ白になった。
菊丸から飛び退いた時、いずみは床にへたり込んでいた。
その時いずみの両足は大きく投げ出され、見事なM字を作り上げていた。
そして…その中央にはいずみの大切な部分が皆の熱い視線にさらされていた。無論、パンティはおろかネクタイすらそこにはない。
これまで何度もピンチに陥りながらも辛うじて守ってきたいずみの女としての大切な部分が陥落した瞬間だった。
いずみの意思とは無関係に艶めかしくピクピク蠢く大切な部分は、客席のおじいちゃんたちの若かりし頃にはお世話になったものだった。
だが、老いさらばえた彼らの肉体に大切な部分が持つ威力はキツすぎた。
「うっ!!」
お客のひとり、呉作どんが頭に血が上ってとうとう倒れてしまった。
「呉作どん!!」と隣席の客が介抱し、その声で放心していたいずみも正気を取り戻し、慌てて股間を押さえて隠すが、後の祭りだった。
同じように次々と会場の客が卒倒していく。
その破壊力に菊丸も「あらら」としか言葉が出ない。
騒ぎを聞きつけ、旅館の番頭さんが宴会場に入ってきた。
そこには死屍累々と化した宿泊客とそこからそそくさと逃げ出そうとするいずみたちだった。
いずみの格好を見て全てを察した番頭さんに「また君たちか!!」と追いかけて回される。
どこかへ逃げ延びたいずみは、股間を押さえたまま顔を耳まで赤らめ「あ~ん見られたぁ…」と泣き崩れるのだった。

【レビュー】
完璧です。テーマ、キャラクター選別、テンポの良さなど奇跡的なバランスの上に成り立ってます。
本編についてケチをつけるところはありません。まずは拙文のあらすじとともに心ゆくまで「奇跡の一カット」とご賞味ください。
オチで「また君たちか」と番頭さんに言われているところを見ると、前回の騒動は旅館関係者に知れ渡ってたってことになりますね。いやだなあ、そんな所でバイトするの。
よりによって「茶巾」を持ってくるとは…なんというマニアックな。しかしこれはアリ。つーかエロすぎ。
その格好のまま舞台に引きずり出す菊丸とリンダも鬼です。前回もそうですが、サブキャラが菊丸と徒党を組んでいずみを追い詰めることで格段に面白い話になります。
やはり、「ヒロイン(笑)」から真のヒロインになるにはこのようにメインを張ってもらってこそですね。
ところで最後に皆さんにご開帳してしまったいずみですが、これを菊丸は見たのでしょうか?
一時期ウィキペディアや作品の紹介サイトには「菊丸は見ていない」という一文があったのですが…
うーん、どうだろう。「見ていない」でも間違いではないと思いますが、リアクションを省いたうえで「見た」でも良いような気がします。
リアクションを排することでどっちにも解釈できるし、「見る」以上のイベントは起きない(起こせない)という暗喩でもあるような気がするからです。例によって考えすぎでしょうが。
そもそも菊丸の「見た、見ない」はともかく、こんな中途半端な回で「見せてしまった」のか。
その後は再び通常体制に戻ってしまうので、編集部的なテコ入れ作だったのでしょうか。
まぁいずれにしても個人的に「いずみちゃん三大傑作」に認定します。
え?あと二作?それはまだ後の話です。
【あらすじ】
前々回アルバイトをした旅館に再びいずみたちの姿があった。
料理長に頼まれ、臨時で一日だけ働くことになったのが、今回は千春が不在の代わりにリンダが働くことになり、いずみと同じミニスカノースリーブの仕事着で勤しんでいる。
菊丸は例によってろくな戦力に合っておらず、いずみは不満顔。
三人は客にお膳を運んでいたが運ぶ先がどこだかわからなくなってしまった。
適当にあたりをつけ襖を開けるいずみだったが、そこには大きな編み笠を被り、舌を出してにやけている奇妙な生き物が鎮座していた。
お膳をひっくり返して悲鳴をあげるいずみ。だが同時にその生物も驚き慌てて正体を明かす。
その奇妙な生き物は料理長の扮装だった。聞けば毎年この旅館を利用する団体客に披露する「腹踊り」の準備をしていたらしい。
いずみは「へぇ…」と言いながらもドン引きし、菊丸は「恥ずかしくないんですか?」とそれぞれが否定的なアクションを見せる。
その空気を察した料理長は「伝統芸能をバカにするな」とやおら立ち上がり、実演してみせる。
時に腹を引っ込め、時に腰を激しく振る様を見てあまりのバカバカしさに顔がほころぶいずみたち。
それを見ていて感銘を受けたのが例によってリンダ。
「弟子入リシタイデス」と料理長に頼み込む。いずみが「今日は遊びに来てるわけじゃないから…」となだめるも聞く耳を持たない。
弟子入り志願の意気込みを見せようとリンダは上着を脱ぎ捨てる。止めようとするいずみを菊丸は羽交い絞めにしその光景をじっくりと眺めている。
いずみは菊丸を振り切ると料理長を押しのけてリンダに近づく。「女の子はそんなことしないの」と説得するが「男ノ世界デスカ?ソンナ考エハ古イデス」と態度をむしろ硬化させてしまった。
あきれ返るいずみだったが、そこに菊丸が深刻な顔で「料理長が…」と割り込んできた。
いずみが押しのけた弾みで料理長は転倒、したたかに腰を打ち、ギックリ腰になってしまっていた。
いずみは何度も詫びながら応急処置を施すが、痛みはひどいらしく、到底人前で踊れる雰囲気ではない。
それでも責任感の強い料理長は腹踊りの準備をしようと試みるが、菊丸はこれを制止し「ぼくといずみちゃんに任せてください」といずみに断りなく勝手に引き受ける。
どうにかその場は収まったものの、一方的に踊り子に指定されいずみは当然憤慨する。
菊丸は「お腹を出して踊るだけだから」といずみをなだめ、それならばといずみも渋々承知した。
菊丸に見られないよう衝立に隠れたいずみは、シャツを胸元まで捲り上げておへそだけ出るようにして結わえるが、そんな程度で菊丸が許すはずがない。
衝立の上からそっと釣り針を装着した釣り糸を垂らし、いずみが作ったシャツの結び目に引っかける。
いずみがその針に気付いたときはすでに遅く、菊丸は釣り糸を手繰り寄せていた。
シャツが大きくめくれ、ノーブラのおっぱいが丸出しになる。
悲鳴を上げて抵抗するいずみだったが、上着はさらに引っ張りあげられる。
頭の上で腕がクロスし、顔が布地に完全に覆われて脱ぎかけのような格好になると、菊丸は手早くはシャツをいずみの頭の上で結びあげて動きを完全に封じる。
いわゆる「茶巾」にされパニックに陥るいずみに菊丸は「いずみちゃんがお腹を出しただけで料理長の技に及ぶはずがなく、新しい腹踊りを編み出すしかない」と身勝手な主張を展開する。
「いずみちゃんはその伝承者になるんだ!!」と言葉を区切ると菊丸はいずみのミニスカに手をかけ、引きずり下ろす。
パンティを晒されたいずみは「やあ~ん」と悲鳴をその場にへたり込む。
「茶巾」を振りほどこうともがくがガッチリ結ばれていて全く抵抗できない。
ふと菊丸は足下にリンダの化粧グッズを見つけ、その中から口紅を拝借する。
いずみの乳首に口紅を押し当て、グリグリと塗りつけるといずみは抵抗をやめて、喘ぎ始めた。
そのまま口紅による乳首攻めを続ける菊丸だったが、力加減を誤り乳輪からから外に塗りが、はみ出してしまった。
自分の唾液をでその塗り間違いを消し、さらに乳首を丁寧に揉むと、口紅のピンクが均等に乳輪に広がり、同時に口紅のワックスによって艶を放ち始めた。
思わず「味見」しようと顔をおっぱいに近づけたところにリンダが「準備デキタ?」とやってきてしまい、菊丸の目論見は失敗。
「茶巾」姿のいずみを見たリンダは「全然準備デキテナイ」と後を引き継ぎ、テキパキと準備が進められる。
お楽しみを奪われてしょげる菊丸だったが、先ほど使った釣り糸の残りを見て何かを閃く。
いよいよ大宴会場で余興が始まった。多くのお客が舞台に注目しているが、客は全員男性の老人らしい。
リンダが司会進行役として高らかに腹踊りの始まりを宣言し、料理長に代わってニューフェイスの登場と紹介する。
幕が開くと舞台中央にいずみが現われた。
「茶巾」のまま編み笠を被せられおっぱいを目に見立てたメイクが施されている。腰から下は腹踊り用のシャツとズボン、そして作り物の腕が装着されていて一応人型にはなっている。
演者の顔は窺えないが、どう見てもそれは女の子、それもピチピチ若く、老人とはいえ男性客しかいない客席は「あまっこの腹踊りとは」などと歓声に包まれ「ありがたやありがたや」と拝みだす者まで出る始末。
実はいずみの衣装にはもう一つ仕掛けがあった。なんといずみの足を隠す衣装の中には「いずみちゃん一人では心細いだろうから」と親切心を装っていずみの足の間に収まっている菊丸がいた。
さっそく「まずはおじぎ!!」といずみに指示するといずみは素直に「ハイッ」と従い、大きな動作で上半身を屈めて客に一礼する。
その時おっぱいが垂れるので衣装の隙間の特等席から覗き込み「いい眺めだ」と菊丸はご満悦。
だがいずみは「腹踊りなんて踊れない」と泣き言を言って、その場に棒立ちになってしまう。
それを聞いた菊丸は「なに、踊れない?」と言いながらも慌てることなく準備してあったネタを用意する。
菊丸が手を動かすといずみに軽い衝撃が走った。見ると乳首が釣り糸で下に引っ張られている。客もこの動きに大いに驚き、動揺している。
菊丸はいずみに気付かれないよう両乳首に釣り糸を絡め、それをサスペンダーのように肩から背後に回して最後は股間から表に戻して輪を作り上げていたのだった。
驚いている間もなく菊丸が糸をぐっと手前に引き寄せる。その動きは背中に回って今度は乳首を引き上げる。目玉に見立てられている乳首は釣りあげられると上目使いのように見える。
続いて糸を腹側から引くと今度は逆に乳首が下がり、見下ろしたような視線になる。
「ぐるっと回って…ニャンコの目~!!」と菊丸は糸の引きをでたらめに繰り出すとそれに合わせて乳首も大きくグルングルンと大回転。
「長生きはするもんだべな」「まさしく乳踊り」とおじいちゃんたちも大満足。
だがここまでいいようにオモチャにされたいずみは当然恥ずかしさを募らせる。「人の体で遊ぶな!!」と太ももで菊丸の首をロックし反撃を試みる。
首を絞め落とされそうになった菊丸は苦し紛れに何かを掴もうと手を掲げる。いずみの反撃は逆効果だった。
菊丸は無意識にいずみのパンティを掴みずるずると下ろし始めた。
大切な部分にあたっている所だけ残して、パンティは完全に裏返り、ゴムが今にも切れそうになるほど引き伸ばされている。
そのまま菊丸は掴んだパンティを上下に動かし始める。「ゴムが切れちゃうよぉ」と心で絶叫するいずみ。首のロックを外せばいいのだが、そこまで頭が回らない。
そしていずみの懸念どおり、あまりに激しい負荷をパンティにかけたため、ついにゴムがブチ切れてしまった。そのままの勢いで菊丸は転倒。ゴムが切れたパンティも腹踊りの衣装もすべて巻き込んでいずみは下半身が丸出しになってしまう。
「ワアッ」という歓声とともにおじいちゃんたちの視線がいずみの股間に集中し、あまりに突然の展開にいずみは「あ…」と呟くのがやっと。恥ずかしさのあまり、そのまま固まってしまう。
床に倒れた菊丸が体を上に向けると、茶巾姿のまま、腹踊りの衣装のネクタイで辛うじて大切な部分を隠しているいずみの股間のどアップが飛び込んできた。
「いやぁ~ん!!」とその場にしゃがみ込むいずみだったが、菊丸に馬乗りになってしまったため、さらなるピンチを招く。
文字どおり目と鼻の先にいずみの大切な部分が迫っている。それを阻んでいるのは腰に巻きついたままのネクタイだけ。
菊丸は大きく息を吸い込むとこのネクタイを吹き飛ばそうと試みる。
ネクタイは目論見どおりフワフワと浮き上がる。菊丸は崩れ落ちた衣装に埋もれていて客席からはいずみだけしか見えないため「あのおなご、あげな所から空気出してるだ」「都会のおなごはまんずすげー」とヒートアップ。何かを誤解してしまっている。
菊丸がひときわ大きく息を吹きかけると、ネクタイも最大級に浮かび上がる。いずみの大切な部分はもう丸見え状態となるものの、ネクタイの影が邪魔をして首の皮一枚で死守している。
そのネクタイが下りてきたところを菊丸は口で咥え、引き寄せ始める。
ここまでされてもいずみは茶巾状態のため何も反撃できない。「や…やめ…やめて~え!!」と哀願し、腰を振って少しでもこの攻撃から逃れようと精一杯抵抗する。
もちろんそんないずみの哀願など聞き入れる菊丸ではない。そうこうしているうちにネクタイは徐々に緩みはじめ、ついにネクタイの結び目が解けてしまった。
とうとう大切な部分を守るものを失ってしまったいずみは、予想外の力を発揮する。
「や、やあ~ん!!」と宴会場中に響く絶叫をあげながら、手の動きを封じていたシャツを突き破り、ガッチリと股間を抑えた。
そのままシャツの穴を押し広げ、ようやく顔も自由になったいずみは、まず馬乗りになっていた菊丸から飛び退き、逃げ出そうと腹踊りの衣装から這い出てきたところに「いい加減にしなさい!!バカー!!」と怒鳴りつける。
その時、いずみは妙な気配に気づく。観客のおじいちゃんたちが全員異様に興奮している。声を詰まらせている人や「おおお!!」と感動している人などリアクションは様々だが、視線は一点に集まっている。
その視線はどうやらいずみの方向に向かっている。だが顔ではなく少し下らしい。
事態が呑み込めず「?」を浮かべたまま自分も視線をおろしていくいずみ。
そして、頭が真っ白になった。
菊丸から飛び退いた時、いずみは床にへたり込んでいた。
その時いずみの両足は大きく投げ出され、見事なM字を作り上げていた。
そして…その中央にはいずみの大切な部分が皆の熱い視線にさらされていた。無論、パンティはおろかネクタイすらそこにはない。
これまで何度もピンチに陥りながらも辛うじて守ってきたいずみの女としての大切な部分が陥落した瞬間だった。
いずみの意思とは無関係に艶めかしくピクピク蠢く大切な部分は、客席のおじいちゃんたちの若かりし頃にはお世話になったものだった。
だが、老いさらばえた彼らの肉体に大切な部分が持つ威力はキツすぎた。
「うっ!!」
お客のひとり、呉作どんが頭に血が上ってとうとう倒れてしまった。
「呉作どん!!」と隣席の客が介抱し、その声で放心していたいずみも正気を取り戻し、慌てて股間を押さえて隠すが、後の祭りだった。
同じように次々と会場の客が卒倒していく。
その破壊力に菊丸も「あらら」としか言葉が出ない。
騒ぎを聞きつけ、旅館の番頭さんが宴会場に入ってきた。
そこには死屍累々と化した宿泊客とそこからそそくさと逃げ出そうとするいずみたちだった。
いずみの格好を見て全てを察した番頭さんに「また君たちか!!」と追いかけて回される。
どこかへ逃げ延びたいずみは、股間を押さえたまま顔を耳まで赤らめ「あ~ん見られたぁ…」と泣き崩れるのだった。

【レビュー】
完璧です。テーマ、キャラクター選別、テンポの良さなど奇跡的なバランスの上に成り立ってます。
本編についてケチをつけるところはありません。まずは拙文のあらすじとともに心ゆくまで「奇跡の一カット」とご賞味ください。
オチで「また君たちか」と番頭さんに言われているところを見ると、前回の騒動は旅館関係者に知れ渡ってたってことになりますね。いやだなあ、そんな所でバイトするの。
よりによって「茶巾」を持ってくるとは…なんというマニアックな。しかしこれはアリ。つーかエロすぎ。
その格好のまま舞台に引きずり出す菊丸とリンダも鬼です。前回もそうですが、サブキャラが菊丸と徒党を組んでいずみを追い詰めることで格段に面白い話になります。
やはり、「ヒロイン(笑)」から真のヒロインになるにはこのようにメインを張ってもらってこそですね。
ところで最後に皆さんにご開帳してしまったいずみですが、これを菊丸は見たのでしょうか?
一時期ウィキペディアや作品の紹介サイトには「菊丸は見ていない」という一文があったのですが…
うーん、どうだろう。「見ていない」でも間違いではないと思いますが、リアクションを省いたうえで「見た」でも良いような気がします。
リアクションを排することでどっちにも解釈できるし、「見る」以上のイベントは起きない(起こせない)という暗喩でもあるような気がするからです。例によって考えすぎでしょうが。
そもそも菊丸の「見た、見ない」はともかく、こんな中途半端な回で「見せてしまった」のか。
その後は再び通常体制に戻ってしまうので、編集部的なテコ入れ作だったのでしょうか。
まぁいずれにしても個人的に「いずみちゃん三大傑作」に認定します。
え?あと二作?それはまだ後の話です。
近似値まんがを探す旅【ハルとナツ】
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高校生木村誠は、同じ高校に通う笠原春菜に告白するが無下に振られる。しかし告白した相手は実は双子の姉の夏実だった。
誤解はすぐ解け、誠と春菜は晴れて相思相愛…かと思ったが夏実も誠に興味を持ってしまい、奇妙な三角関係ができあがる。そして誠を巡って必ずエッチな騒動になるのだった。
どこかで見たことあると思ったら、遠山御大の師匠、村上ミオ先生のラブアタック5対1と構図が同じなんですな。
人数は2人に減ってますが…
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…ってなんの商品紹介もしてくれてないですやん、アマゾンさん。無理もないけど。
電子コミックで紹介
笠原春菜は清楚で大人しく、家庭的だが、誠に一途すぎるあまりに暴走しやすく、
笠原夏実は奔放で人を手玉にとるタイプだが、根は純情。
話もとんとんと短く区切られているので気楽に読めます。
主人公が流されすぎなのと、割と純愛なのがちょっと「いずみちゃん」とは違いますかね~
でもライトなお色気まんがなので、結構おすすめ。
キャラクター紹介【吉田由希】

登場作品:ハートキャッチいずみちゃん
出身:東京都
年齢:21歳
誕生日:12月6日
血液型:O
スリーサイズ:83/59/85
第7話ゲスト。いずみたちのクラスにやってきた教育実習生。担当教科は不明。
行き当たりばったりで生徒を公園に連れ出すなど、自分が実習生であることを忘れているような振る舞いを見せる。
教師を目指す意気込み故か、ちょっと天然で空回りしがち。

服に潜り込んだ蝶々が傷つかないよう計らう優しさ
【管理人から一言】
優しいお姉さんですが、それだけでは他のキャラクターと比べてあまり個性にはなってないかな~
天然の要素はありますが、それらは全部千春に食われてますからね。というか千春のプロトタイプにしか見えないです。色々と。
お色気シーンもほとんどが菊丸の妄想が作った画なので、彼女自身のボディがアピールになってないのもマイナス。印象には残りにくいです。
友達感覚の先生というのは、あまり生徒のためにはならなかったりします。本作では後に教育実習生はもう一人登場しますが、彼女の方が教師としてのスタンスは正解でしょう。