ハートキャッチいずみちゃん 第57話
新型人形になりすませ!!
【あらすじ】
世界ロボット博の会場でコンパニオンのアルバイトに勤しむいずみの姿があった。
客層は、ロボットの展示会のためか男性客がほとんど。しかも視線は露出の多いコスチュームに身を包んだいずみに集中しており、当のいずみはちょっとうんざりしていた。
そこへ「いずみちゃん!?」と聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、いずみは我に返る。
声の方に目を向けると、来客の群れの中に菊丸と千春がいた。
二人にアルバイトに励んでいるのがばれてしまい慌てるいずみ。実は学校に無届でバイトしているので、発覚すると校則違反に問われてしまうのだった。
「コーヒーをごちそうするから」などと言いくるめて二人を楽屋に連れ込む。
普段は関係者しか入れない楽屋なので、特に菊丸はキョロキョロと楽屋を物色する。
ふと、部屋の隅に女性型のロボットを見つけると、いずみが「それはメンテナンス中」と教えた。
体つきは結構生々しいので、菊丸が手を伸ばして機体に触れようとすると、いずみが慌てて「触っちゃダメ!!」と菊丸を突き飛ばす。
押された弾みで菊丸はロボットに倒れ掛かり、そのままロボットごと転倒してしまった。
そのロボットは、これから展示される予定のものだったのだが、床に叩きつけられたため首がもげ、目も当てられない状態に。
菊丸によって責任を押し付けられたいずみは、事態を収拾しようとするものの、良い知恵が浮かばない。
するとそんないずみに「ぼくにいい考えがある…」と耳打ちする菊丸がいた。
ロボットの展示ブースにコンパニオンとロボットが現れた。
コンパニオンはいずみではなく、なぜか千春。そして菊丸がなぜかロボットの脇に付き添っている。
このメンバーに幾分の不信感を抱いたコンパニオン仲間だったが、適当に言いくるめられて休憩に送り出されてしまった。
「21世紀型のメイドロボット!!」と菊丸と千春は客にロボットの紹介を始める。
「中々セクシーなロボットだ」と感心する男性客たち。
そのメイドロボット、実は中身を全て抜き取っていて、中にいずみが入っていた。
菊丸に言われるがまま、ロボットに扮することになったいずみだが、バレやしないかと気が気でない。
そんないずみの困惑などお構いなしに菊丸はロボットの紹介を始める。
いきなり菊丸はロボットのおっぱいを鷲掴みにし「指先に吸い付く揉み心地、乙女の柔肌を再現」と質感をアピール。
客は困惑しながらも「何でそんなリアルにこだわったのか」と質問すると「このメイドロボットには子守機能があり、赤ちゃんへの安心感を与えるため」と菊丸は回答する。
(そんなこと聞いてない)と焦るいずみだったが、菊丸はブラジャー状のコスチュームをずらし「乳首も標準装備」とさらけ出す。
客はそれでもロボットの中が人間とは思わず「ピンクだ」「いい大きさだ」などと好き勝手なことを言っている。
菊丸は指で乳首を突いて色と弾力の良さを強調。人前で乳首を弄ばれいずみは「恥ずかし~」と煩悶しながら必死で耐えている。
そこに追い打ちをかけるように「このロボット母乳が出ます」と解説する菊丸。
いずみは当然「出るわけないでしょ!!」と激怒するが、ロボット役を演じ続けなければならず、反論も身動きもとれない。
菊丸はそこにつけ込み、唾で濡らした指で乳首をマッサージし、自身の頭をいずみの胸の下から迫らせる。
舌でおっぱいを嘗め回した後、ついに乳首に吸い付く菊丸。
だがさすがにこれにはいずみが耐え切れず「いやあああ!!」と菊丸を床に叩きつける。
ロボットの正体を知らない客たちは機械が誤作動を起こしたと引いてしまい、ブースには誰もいなくなってしまった。
とはいえ、一応はバレることなくこの場を乗り切ったいずみは、早く引き上げたいと菊丸に訴える。
実はまもなくこのロボットを制作したソミーの社長とマンクロソフトの会長ビビル・ゲイツ氏が視察に来るので、それまでに立ち去りたかったのだった。
だが、それを聞いた菊丸は「じゃあメイドロボもパワーアップだ」といずみを巻き込みデザインの一新を図る。
やがて社長と会長が展示ブースに現れた。
ブースでは千春一人で進行を務め、その脇には子供くらいの高さのロボットが置かれている。
先程と若干形状が異なるため見物客が再び集まり始める。
その正体は、調達した台車の上に菊丸が寝そべり、その顔面の上にいずみがまたがって膝を折り、腰から下を布で覆っているだけだった。
「こんなロボットあったかなぁ?」と社長は訝しがりしげしげとロボットを見つめ、いずみはその視線にたまらない羞恥心を覚える。
一方菊丸はいずみの股ぐらに顔を通し、最高のアングルからパンティを覗き込んでいる。
身体にぴったりフィットしたシルクのパンティはいずみのボディラインを露骨に浮かび上がらせている。
「シルク大好き」と菊丸はパンティに自慢の舌を走らせ、それに反応したいずみがビクンとのけ反る。
幸い「センサーが作動したのか?」と社長はさほど気にしなかったが、菊丸は「動いちゃだめだよ」と厳しく指導。
いずみが「自分が触りたいだけでしょ!!」とツッコむと、事実そのとおりなのだが、「ぼくをそんな風に見ていたのか」と涙ぐむ菊丸。
ふと目をやると、いずみのスカートから何かがはみ出している。菊丸が手にするとそれは携帯電話だった。
いずみにドロボー呼ばわりされ、カチンときた菊丸は「返せばいいんでしょ」とパンティの中に携帯を突っ込む。
動揺するいずみを尻目に菊丸は自分の携帯電話を取り出し、いずみの携帯をコールすると。いずみの携帯が激しく振動し、パンティの中で暴れ始めた。その刺激に体を震わせ必死に耐えるいずみ。
菊丸はパンティからはみ出ている携帯のアンテナをつまむと、パンティの中で前後に移動させる。
携帯のボタンの凹凸とバイブレーション機能がいずみの大切な部分をダイレクトに刺激する。
この責めには「ダメェ!!これ以上ガマンできな…い…」といずみも堪えかね、股間で携帯を挟んでとりあえず動きを止めさせた。
「すばらしい締まり具合!!」と感嘆する菊丸だったが、いずみが携帯に気をとられている隙を突き、パンティをずり下ろす。
膝までパンティを下ろすと、携帯に守られ、しかしその携帯の振動に必死に耐えている大切な部分が現れた。
涙ぐみながら菊丸は、その携帯をどけるよう再びアンテナをつまんで奪い取ろうとする。
このピンチを打破しようとしたいずみは、捨て身の手段を思いつき「ごめん菊丸くん!!」と叫んだあと、大股開きになって菊丸の顔面に腰を落とす。
携帯で隠されながらもバックリ開いた股間が菊丸の顔面を覆い、体重が圧し掛かる。
携帯は二人に挟まれて大破したものの、どうにか菊丸には見られずに済んだ。
いずみは「ガマンできなかったんだも~ん!!」と自らロボットのマスクを外し、正体を現した。
再びコンパニオン姿に戻ったいずみは菊丸を作業台に括り付け、社長たちに「生きたままロボットに改造してください」と引き渡すのだった。

【レビュー】
まあ帰って来ただけでもご祝儀相場。こんなところでしょうか。
リンダは一切登場しません。キャラクターの整理整頓の意味では正しいのですが、ちょっと気の毒。
ターゲットはいずみに絞られているし、お話のノリは悪くない。
いや、むしろ良いのですが、実はこれ、別のファンサイトさんに掲載されていたSSが元ネタ。
つまりそのSSの執筆者さんの情熱を、若干手を加えながら御大が拝借したという逆輸入現象が起きてます。
連載終了から約15年。携帯電話やロボットなど小道具も変遷し、色んな意味で時代の流れを感じさせるお話です。
【あらすじ】
世界ロボット博の会場でコンパニオンのアルバイトに勤しむいずみの姿があった。
客層は、ロボットの展示会のためか男性客がほとんど。しかも視線は露出の多いコスチュームに身を包んだいずみに集中しており、当のいずみはちょっとうんざりしていた。
そこへ「いずみちゃん!?」と聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、いずみは我に返る。
声の方に目を向けると、来客の群れの中に菊丸と千春がいた。
二人にアルバイトに励んでいるのがばれてしまい慌てるいずみ。実は学校に無届でバイトしているので、発覚すると校則違反に問われてしまうのだった。
「コーヒーをごちそうするから」などと言いくるめて二人を楽屋に連れ込む。
普段は関係者しか入れない楽屋なので、特に菊丸はキョロキョロと楽屋を物色する。
ふと、部屋の隅に女性型のロボットを見つけると、いずみが「それはメンテナンス中」と教えた。
体つきは結構生々しいので、菊丸が手を伸ばして機体に触れようとすると、いずみが慌てて「触っちゃダメ!!」と菊丸を突き飛ばす。
押された弾みで菊丸はロボットに倒れ掛かり、そのままロボットごと転倒してしまった。
そのロボットは、これから展示される予定のものだったのだが、床に叩きつけられたため首がもげ、目も当てられない状態に。
菊丸によって責任を押し付けられたいずみは、事態を収拾しようとするものの、良い知恵が浮かばない。
するとそんないずみに「ぼくにいい考えがある…」と耳打ちする菊丸がいた。
ロボットの展示ブースにコンパニオンとロボットが現れた。
コンパニオンはいずみではなく、なぜか千春。そして菊丸がなぜかロボットの脇に付き添っている。
このメンバーに幾分の不信感を抱いたコンパニオン仲間だったが、適当に言いくるめられて休憩に送り出されてしまった。
「21世紀型のメイドロボット!!」と菊丸と千春は客にロボットの紹介を始める。
「中々セクシーなロボットだ」と感心する男性客たち。
そのメイドロボット、実は中身を全て抜き取っていて、中にいずみが入っていた。
菊丸に言われるがまま、ロボットに扮することになったいずみだが、バレやしないかと気が気でない。
そんないずみの困惑などお構いなしに菊丸はロボットの紹介を始める。
いきなり菊丸はロボットのおっぱいを鷲掴みにし「指先に吸い付く揉み心地、乙女の柔肌を再現」と質感をアピール。
客は困惑しながらも「何でそんなリアルにこだわったのか」と質問すると「このメイドロボットには子守機能があり、赤ちゃんへの安心感を与えるため」と菊丸は回答する。
(そんなこと聞いてない)と焦るいずみだったが、菊丸はブラジャー状のコスチュームをずらし「乳首も標準装備」とさらけ出す。
客はそれでもロボットの中が人間とは思わず「ピンクだ」「いい大きさだ」などと好き勝手なことを言っている。
菊丸は指で乳首を突いて色と弾力の良さを強調。人前で乳首を弄ばれいずみは「恥ずかし~」と煩悶しながら必死で耐えている。
そこに追い打ちをかけるように「このロボット母乳が出ます」と解説する菊丸。
いずみは当然「出るわけないでしょ!!」と激怒するが、ロボット役を演じ続けなければならず、反論も身動きもとれない。
菊丸はそこにつけ込み、唾で濡らした指で乳首をマッサージし、自身の頭をいずみの胸の下から迫らせる。
舌でおっぱいを嘗め回した後、ついに乳首に吸い付く菊丸。
だがさすがにこれにはいずみが耐え切れず「いやあああ!!」と菊丸を床に叩きつける。
ロボットの正体を知らない客たちは機械が誤作動を起こしたと引いてしまい、ブースには誰もいなくなってしまった。
とはいえ、一応はバレることなくこの場を乗り切ったいずみは、早く引き上げたいと菊丸に訴える。
実はまもなくこのロボットを制作したソミーの社長とマンクロソフトの会長ビビル・ゲイツ氏が視察に来るので、それまでに立ち去りたかったのだった。
だが、それを聞いた菊丸は「じゃあメイドロボもパワーアップだ」といずみを巻き込みデザインの一新を図る。
やがて社長と会長が展示ブースに現れた。
ブースでは千春一人で進行を務め、その脇には子供くらいの高さのロボットが置かれている。
先程と若干形状が異なるため見物客が再び集まり始める。
その正体は、調達した台車の上に菊丸が寝そべり、その顔面の上にいずみがまたがって膝を折り、腰から下を布で覆っているだけだった。
「こんなロボットあったかなぁ?」と社長は訝しがりしげしげとロボットを見つめ、いずみはその視線にたまらない羞恥心を覚える。
一方菊丸はいずみの股ぐらに顔を通し、最高のアングルからパンティを覗き込んでいる。
身体にぴったりフィットしたシルクのパンティはいずみのボディラインを露骨に浮かび上がらせている。
「シルク大好き」と菊丸はパンティに自慢の舌を走らせ、それに反応したいずみがビクンとのけ反る。
幸い「センサーが作動したのか?」と社長はさほど気にしなかったが、菊丸は「動いちゃだめだよ」と厳しく指導。
いずみが「自分が触りたいだけでしょ!!」とツッコむと、事実そのとおりなのだが、「ぼくをそんな風に見ていたのか」と涙ぐむ菊丸。
ふと目をやると、いずみのスカートから何かがはみ出している。菊丸が手にするとそれは携帯電話だった。
いずみにドロボー呼ばわりされ、カチンときた菊丸は「返せばいいんでしょ」とパンティの中に携帯を突っ込む。
動揺するいずみを尻目に菊丸は自分の携帯電話を取り出し、いずみの携帯をコールすると。いずみの携帯が激しく振動し、パンティの中で暴れ始めた。その刺激に体を震わせ必死に耐えるいずみ。
菊丸はパンティからはみ出ている携帯のアンテナをつまむと、パンティの中で前後に移動させる。
携帯のボタンの凹凸とバイブレーション機能がいずみの大切な部分をダイレクトに刺激する。
この責めには「ダメェ!!これ以上ガマンできな…い…」といずみも堪えかね、股間で携帯を挟んでとりあえず動きを止めさせた。
「すばらしい締まり具合!!」と感嘆する菊丸だったが、いずみが携帯に気をとられている隙を突き、パンティをずり下ろす。
膝までパンティを下ろすと、携帯に守られ、しかしその携帯の振動に必死に耐えている大切な部分が現れた。
涙ぐみながら菊丸は、その携帯をどけるよう再びアンテナをつまんで奪い取ろうとする。
このピンチを打破しようとしたいずみは、捨て身の手段を思いつき「ごめん菊丸くん!!」と叫んだあと、大股開きになって菊丸の顔面に腰を落とす。
携帯で隠されながらもバックリ開いた股間が菊丸の顔面を覆い、体重が圧し掛かる。
携帯は二人に挟まれて大破したものの、どうにか菊丸には見られずに済んだ。
いずみは「ガマンできなかったんだも~ん!!」と自らロボットのマスクを外し、正体を現した。
再びコンパニオン姿に戻ったいずみは菊丸を作業台に括り付け、社長たちに「生きたままロボットに改造してください」と引き渡すのだった。

【レビュー】
まあ帰って来ただけでもご祝儀相場。こんなところでしょうか。
リンダは一切登場しません。キャラクターの整理整頓の意味では正しいのですが、ちょっと気の毒。
ターゲットはいずみに絞られているし、お話のノリは悪くない。
いや、むしろ良いのですが、実はこれ、別のファンサイトさんに掲載されていたSSが元ネタ。
つまりそのSSの執筆者さんの情熱を、若干手を加えながら御大が拝借したという逆輸入現象が起きてます。
連載終了から約15年。携帯電話やロボットなど小道具も変遷し、色んな意味で時代の流れを感じさせるお話です。
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ハートキャッチいずみちゃん 第56話
遠山先生ンちへ行っちゃいました!!
【あらすじ】
ハートキャッチ三人娘こといずみ、千春、リンダの三人は、英知出版社による復刻を記念して遠山先生の自宅を訪問する。
訪問先は思った以上にむさ苦しい安アパートで三人は戸惑いながらもインタビュー開始。
元々は読切作品だったのだが、なぜか勢いで連載になってしまったことや、あるキャラの暴走により、いずみが心を読む設定が途中からなかったことにされてしまったりと紆余曲折の歴史を先生自らが語る。
あるキャラの暴走というフレーズにいずみはすぐある人物を思い浮かべる。
そしてその人物の気配を察し、押入れを開けるとそこには菊丸が鎮座していた。
こうして菊丸も話の輪に加わることになる。しかし、結果的にではあるが、菊丸が連載で暴れまわったおかげで、テンポが良くなったような気がするとしみじみする先生。
その後は「おてやわらかにぴんく!!」「胸キュン刑事」「ハートにピアス」等、かつての発表作を淡々と語り振り返る。
「もうハートキャッチは描かないのか?」といういずみの問いに少々考える遠山先生。
「(復刻版の)下巻に描いてみる?」と慎重に切り出す先生。
一同の反応は当然「大歓迎」。新作を心待ちにしてインタビューを終えるのだった。

【レビュー】
まず、これは連載当時の作品ではありません。
ハートキャッチいずみちゃんは、結構複雑な経緯があり、作品は講談社(月刊少年マガジン)で連載されていましたが、単行本はその後絶版。
しばらくしてフランス書院で一部が復刻しましたが、これもやがて絶版。
10年以上の時を経て英知出版社で完全復刻を遂げました。
英知出版の復刻版は「ハート編」「キャッチ編」の上下巻構成で、今回の特別編は「ハート編」の巻末に描き下ろされました。
基本的に過去の振り返りなので、特に色気めいた話もなく、ホントに淡々としていて、数ページで終わります。
今回の紹介コマの前に「出来の悪い子ほどかわいい」と先生が語るのですが、この一言に先生の思いが凝縮されている気がします。
【あらすじ】
ハートキャッチ三人娘こといずみ、千春、リンダの三人は、英知出版社による復刻を記念して遠山先生の自宅を訪問する。
訪問先は思った以上にむさ苦しい安アパートで三人は戸惑いながらもインタビュー開始。
元々は読切作品だったのだが、なぜか勢いで連載になってしまったことや、あるキャラの暴走により、いずみが心を読む設定が途中からなかったことにされてしまったりと紆余曲折の歴史を先生自らが語る。
あるキャラの暴走というフレーズにいずみはすぐある人物を思い浮かべる。
そしてその人物の気配を察し、押入れを開けるとそこには菊丸が鎮座していた。
こうして菊丸も話の輪に加わることになる。しかし、結果的にではあるが、菊丸が連載で暴れまわったおかげで、テンポが良くなったような気がするとしみじみする先生。
その後は「おてやわらかにぴんく!!」「胸キュン刑事」「ハートにピアス」等、かつての発表作を淡々と語り振り返る。
「もうハートキャッチは描かないのか?」といういずみの問いに少々考える遠山先生。
「(復刻版の)下巻に描いてみる?」と慎重に切り出す先生。
一同の反応は当然「大歓迎」。新作を心待ちにしてインタビューを終えるのだった。

【レビュー】
まず、これは連載当時の作品ではありません。
ハートキャッチいずみちゃんは、結構複雑な経緯があり、作品は講談社(月刊少年マガジン)で連載されていましたが、単行本はその後絶版。
しばらくしてフランス書院で一部が復刻しましたが、これもやがて絶版。
10年以上の時を経て英知出版社で完全復刻を遂げました。
英知出版の復刻版は「ハート編」「キャッチ編」の上下巻構成で、今回の特別編は「ハート編」の巻末に描き下ろされました。
基本的に過去の振り返りなので、特に色気めいた話もなく、ホントに淡々としていて、数ページで終わります。
今回の紹介コマの前に「出来の悪い子ほどかわいい」と先生が語るのですが、この一言に先生の思いが凝縮されている気がします。
ハートキャッチいずみちゃん 読切作品3
ハートキャッチいずみちゃん制作秘話
【あらすじ】
遠山先生が、編集さんや友人を巻き込みながら締切ギリギリで原稿を描き上げる。
そんなお話。
以上。

【レビュー】
そもそもこれを書いたのは遠山御大ではなく、アシスタントさんです。
ページ余ったからなんだろうなぁ。
同じようなぺーじのやりくりは野中英次の課長バカ一代の最終巻にありまして、それを思い出しました。そーいえば「課長」は、ハートにピアスと同じ掲載誌だったなあ。
それはさておき、このアシスタントさん、いしいひさいち氏(やくみつるでも可)のような絵柄ですが、この方がいたからこそ、本編「いずみちゃん」の丸みもあったような気がします。今回のカットは唯一この方が描かれたいずみですが、結構いい感じです。
今も第一線で活躍されてるんでしょうか…?
さて、とうとうハートキャッチいずみちゃん全9巻終わってしまいました。
これからどうするか考えましたが、一応「いずみちゃん」に関しては、まだ少しだけ続くネタがありますのでそれを作り上げて完了としたいと思います。
その次は、胸キュンかなぁ…順番的にも。
【あらすじ】
遠山先生が、編集さんや友人を巻き込みながら締切ギリギリで原稿を描き上げる。
そんなお話。
以上。

【レビュー】
そもそもこれを書いたのは遠山御大ではなく、アシスタントさんです。
ページ余ったからなんだろうなぁ。
同じようなぺーじのやりくりは野中英次の課長バカ一代の最終巻にありまして、それを思い出しました。そーいえば「課長」は、ハートにピアスと同じ掲載誌だったなあ。
それはさておき、このアシスタントさん、いしいひさいち氏(やくみつるでも可)のような絵柄ですが、この方がいたからこそ、本編「いずみちゃん」の丸みもあったような気がします。今回のカットは唯一この方が描かれたいずみですが、結構いい感じです。
今も第一線で活躍されてるんでしょうか…?
さて、とうとうハートキャッチいずみちゃん全9巻終わってしまいました。
これからどうするか考えましたが、一応「いずみちゃん」に関しては、まだ少しだけ続くネタがありますのでそれを作り上げて完了としたいと思います。
その次は、胸キュンかなぁ…順番的にも。
ハートキャッチいずみちゃん 読切作品2
まゆりちゃんセンセーション!!
【あらすじ】
人気絶頂アイドル姫野まゆり。
彼女と同じ学校に通う青山稔は、まゆりの狂信的なファンであり、ある日公衆の面前で一方的に愛を告白する。
この事件はワイドショーで報じられ、学校中に知れ渡ってしまった。稔の親友である渋谷は、呆れながらも彼女に迷惑をかけているからと諭すが聞き入れる様子はない。
一方のまゆりは、改めて稔に拒絶する旨を伝えに稔のクラスを訪れた。
だが稔は不在で代わりに渋谷が応対する。
渋谷によれば稔は重い病を抱えていて、通院のため早退したらしい。
手術しても好転しないとまできかされたまゆりは「重い…持病…?」と衝撃を受ける。
アイドルとしての仕事をこなす傍ら、稔の病状が気になりだすまゆり。
稔のプロポーズもきっと余命を考えてのことだろうと考えはじめ、雑誌のインタビューでマネジャーの制止を振り切り「彼は真剣にプロポーズしたんです」と口にしてしまう。
当然マスコミは大騒ぎになり、報道はますます過熱。当の稔はまゆりへの思いが通じたと喜んでいたが、そこへまゆり本人が教室をまた訪れてきた。
屋上に移動して二人きりになると、まゆりは渋谷から病気のことを聞いたと打ち明ける。稔は渋谷の口の軽さに激怒するが「わたしが無理に聞き出したんだから」とまゆりは渋谷をかばうので苦笑いしながらも矛を収める。
取り留めもない話をしながらも、まゆりは稔の余命を少しでも安らかなものにしたいと「今度の日曜はオフなの」と告げる。
だが稔はまゆりの真意が読み取れず首をかしげる。
肝心な時に絶望的な鈍さを見せる稔に、やり取りを覗き見ていた渋谷やクラスメートは見かねて「それはデートの誘い!!」と総出でツッコむ。
そして日曜日。二人は結局動物園デートをすることになった。稔はまゆりが意外とフツーの性格であることや料理がかなりヘタなことなど、アイドルらしからぬ一面を見せられ不思議と安堵する。
楽しい時間が流れていたが、突然稔が顔色を変えて倒れ込む。
しばらく休んで元気を取り戻した稔だったが、まゆりは気が動転して泣いてばかりいる。
別れ際に「頑張って生きて」と涙ながらに稔を抱きしめるまゆり。アイドルに抱きつかれた稔だったが、喜ぶどころか困惑の表情を浮かべる。
翌日、渋谷に「何か彼女誤解してないか?」と問い詰めるが「それだけお前の体を案じているんだ」と渋谷は意に介さない。
そこへマスコミが押しかけ、稔と渋谷を車に乗せるとテレビ局内の大きなスタジオに連れ込んでしまった。
二人は「青山稔・姫野まゆり婚約会見」と書かれた横断幕を見て絶句する。
そこへまゆりが現れ、稔の下へ歩み寄る。まゆりは「今もあなたは病魔に…」と口にしたので記者たちは騒然となる。稔に矢継ぎ早に病気のことや余命について質問を投げかける。
そのあまりに露骨な質問内容にまゆりは慌てて稔に寄り添う。
その時稔の表情がまた苦悶に歪む。
発作と思ったまゆりは稔を支えようと手を添える。
稔がつぶやいた。
「また痔が痛み出した…」
癌だとばかり思っていたまゆりは大混乱。稔もやがて全ての元凶が渋谷にあると悟り、二人は渋谷を問い詰める。
「ぼくは重い痔病と言っただけ、かってに彼女が誤解した」と居直る渋谷。
結局記者たちはドン引きしてしまい、スタジオ内の空気は最悪のものに。
この一件でまゆりはアイドルとして致命傷を負ったと思われたが、意外にも「ドジっ娘」が世間に受けこれまで以上に人気者になってしまった。
再びまゆりを高嶺の花としてしか見れなくなってしまった稔は、屋上で渋谷と過ごしていた。
渋谷は、稔を見捨てたとまゆりのことをさんざんにけなしていたが、そこに渋谷に強烈な一撃を喰らわせながら当のまゆりが現れた。
校舎裏に移動し、二人きりになった稔とまゆり。あの婚約はなかったことにとまゆりから告げられた稔は、意外と冷静に受け止める。
まゆりは「時間をかけてお付き合いしたら、きっとうまく…」と付け足す。
またしてもまゆりの真意が読み取れず、首をかしげる稔。
今度は、彼女の気持ちを代弁してくれる渋谷はいない。
「あ~っもう!!にぶいなー!!」とまゆりはいら立つしかないのだった。

【レビュー】
これでもずいぶん端折ったんですけどね。
ページをめくっていると、突然かなり初期の絵柄が登場するんでびっくりです。
それもこれも急に「いずみちゃん」の連載を打ち切って「胸キュン」へ移行しまったからなんでしょうねぇ…
ただ、ヒロインまゆりの性格は結構好きです。
あとトリックスター的な渋谷くんも。なんだかんだで面倒見が良くて、イイ奴ですよね、彼。
ストーリーは…まぁ今なら稔はただのストーカーですね。
時代の差を感じました。
【あらすじ】
人気絶頂アイドル姫野まゆり。
彼女と同じ学校に通う青山稔は、まゆりの狂信的なファンであり、ある日公衆の面前で一方的に愛を告白する。
この事件はワイドショーで報じられ、学校中に知れ渡ってしまった。稔の親友である渋谷は、呆れながらも彼女に迷惑をかけているからと諭すが聞き入れる様子はない。
一方のまゆりは、改めて稔に拒絶する旨を伝えに稔のクラスを訪れた。
だが稔は不在で代わりに渋谷が応対する。
渋谷によれば稔は重い病を抱えていて、通院のため早退したらしい。
手術しても好転しないとまできかされたまゆりは「重い…持病…?」と衝撃を受ける。
アイドルとしての仕事をこなす傍ら、稔の病状が気になりだすまゆり。
稔のプロポーズもきっと余命を考えてのことだろうと考えはじめ、雑誌のインタビューでマネジャーの制止を振り切り「彼は真剣にプロポーズしたんです」と口にしてしまう。
当然マスコミは大騒ぎになり、報道はますます過熱。当の稔はまゆりへの思いが通じたと喜んでいたが、そこへまゆり本人が教室をまた訪れてきた。
屋上に移動して二人きりになると、まゆりは渋谷から病気のことを聞いたと打ち明ける。稔は渋谷の口の軽さに激怒するが「わたしが無理に聞き出したんだから」とまゆりは渋谷をかばうので苦笑いしながらも矛を収める。
取り留めもない話をしながらも、まゆりは稔の余命を少しでも安らかなものにしたいと「今度の日曜はオフなの」と告げる。
だが稔はまゆりの真意が読み取れず首をかしげる。
肝心な時に絶望的な鈍さを見せる稔に、やり取りを覗き見ていた渋谷やクラスメートは見かねて「それはデートの誘い!!」と総出でツッコむ。
そして日曜日。二人は結局動物園デートをすることになった。稔はまゆりが意外とフツーの性格であることや料理がかなりヘタなことなど、アイドルらしからぬ一面を見せられ不思議と安堵する。
楽しい時間が流れていたが、突然稔が顔色を変えて倒れ込む。
しばらく休んで元気を取り戻した稔だったが、まゆりは気が動転して泣いてばかりいる。
別れ際に「頑張って生きて」と涙ながらに稔を抱きしめるまゆり。アイドルに抱きつかれた稔だったが、喜ぶどころか困惑の表情を浮かべる。
翌日、渋谷に「何か彼女誤解してないか?」と問い詰めるが「それだけお前の体を案じているんだ」と渋谷は意に介さない。
そこへマスコミが押しかけ、稔と渋谷を車に乗せるとテレビ局内の大きなスタジオに連れ込んでしまった。
二人は「青山稔・姫野まゆり婚約会見」と書かれた横断幕を見て絶句する。
そこへまゆりが現れ、稔の下へ歩み寄る。まゆりは「今もあなたは病魔に…」と口にしたので記者たちは騒然となる。稔に矢継ぎ早に病気のことや余命について質問を投げかける。
そのあまりに露骨な質問内容にまゆりは慌てて稔に寄り添う。
その時稔の表情がまた苦悶に歪む。
発作と思ったまゆりは稔を支えようと手を添える。
稔がつぶやいた。
「また痔が痛み出した…」
癌だとばかり思っていたまゆりは大混乱。稔もやがて全ての元凶が渋谷にあると悟り、二人は渋谷を問い詰める。
「ぼくは重い痔病と言っただけ、かってに彼女が誤解した」と居直る渋谷。
結局記者たちはドン引きしてしまい、スタジオ内の空気は最悪のものに。
この一件でまゆりはアイドルとして致命傷を負ったと思われたが、意外にも「ドジっ娘」が世間に受けこれまで以上に人気者になってしまった。
再びまゆりを高嶺の花としてしか見れなくなってしまった稔は、屋上で渋谷と過ごしていた。
渋谷は、稔を見捨てたとまゆりのことをさんざんにけなしていたが、そこに渋谷に強烈な一撃を喰らわせながら当のまゆりが現れた。
校舎裏に移動し、二人きりになった稔とまゆり。あの婚約はなかったことにとまゆりから告げられた稔は、意外と冷静に受け止める。
まゆりは「時間をかけてお付き合いしたら、きっとうまく…」と付け足す。
またしてもまゆりの真意が読み取れず、首をかしげる稔。
今度は、彼女の気持ちを代弁してくれる渋谷はいない。
「あ~っもう!!にぶいなー!!」とまゆりはいら立つしかないのだった。

【レビュー】
これでもずいぶん端折ったんですけどね。
ページをめくっていると、突然かなり初期の絵柄が登場するんでびっくりです。
それもこれも急に「いずみちゃん」の連載を打ち切って「胸キュン」へ移行しまったからなんでしょうねぇ…
ただ、ヒロインまゆりの性格は結構好きです。
あとトリックスター的な渋谷くんも。なんだかんだで面倒見が良くて、イイ奴ですよね、彼。
ストーリーは…まぁ今なら稔はただのストーカーですね。
時代の差を感じました。
ハートキャッチいずみちゃん 読切作品1
ロマンス1/2
【あらすじ】
学校から家路に向かう水島暁の脇を、同級生かつ、学校随一の美少女である清原司が駆け抜ける。
「暁くん、道草しないで帰りなさいよ」
暁の悪友たちは「付き合っちゃえ」などとからかうが、暁本人には全くその気がない。
それもそのはず、家に帰ると二人は義理とはいえ、母と息子になってしまうからなのだった。
幼くして母をなくした暁は、大学助教授でもある父栄二郎と暮らしていたが、ある日その栄二郎が突然再婚すると
暁に報告し、あろうことか現役女子高生でかつ、暁が密かに思いを寄せていた清原司と結婚してしまったのだった。
ところが挙式の直後、二人は新婚初夜も迎えないままに栄二郎が単身赴任でアフリカに飛ばされてしまったため、同い年でありながら、義理の母と息子でもあるという奇妙な共同生活が始まってしまった。
正規の手続きを踏んでの結婚なので何ら非難される謂れはないものの、二人は学校にこの結婚の事実は伏せ、表向きは赤の他人として振舞っていた。
夕食時に司は「明日実家に行ってくる」と暁に告げる。
翌朝、和服に着替えた司を暁は、司の実家清原家を思い出し、少し辟易しながら送り出す。
その清原家は広大な敷地に屋敷を構える地元でも随一の名家だった。
大広間で当主である祖母に少し緊張気味に挨拶する司。司が実家に呼ばれたのは祖母の意向らしく、司は恐る恐る呼び出した理由の説明を求める。
すると祖母は息子でありかつ司の実父でもある国明に説明するよう促した。
国明は困惑しながらも「義理の息子とはいえ、若い男女だけで住み続けて間違いがあってはいけないから、栄二郎が戻ってくるまで実家に戻ってこないか?」と切り出した。
それを聞いた司は「暁はわたしの息子であり、わたしはもう水島家の嫁です。そんな理由で実家に帰れますか!!」と激怒する。
すると祖母は「それでこそ清原家の女」司の態度を絶賛。「その心がけで主の留守を守り、何かあったら妻の責任と考えなさい」と諭した。
ようやく祖母から解放され、一息つく司。久しぶりに使用人たちにも会い、元気そうな様子を見て安心して水島家に戻る。
帰宅してシャワーを浴びる司。しかし、窓に人の気配を察し、熱湯を浴びせかけると覗き魔は慌てて立ち去った。
悲鳴をあげて暁を呼ぶと、暁はなぜか全身ずぶ濡れで姿を現した。
覗き魔にお湯を浴びせたことを思い出した司は、それで暁が犯人と確信し、問答無用で暁を引っぱたき「実の子のように接しているのにどうして覗きなんか働くのか」と叱り飛ばす。
実は暁が濡れていたのは、台所で沸かしていたやかんをひっくり返したからであり、司の一方的な思い込みだったのだが、結局誤解は解けないまま二人は別々に床に就いた。
風呂での一件で傷ついた司は中々眠れずに色々思案していると、廊下が軋む音が耳に入ってきた。
暁が今度は夜這いを仕掛けてきたと思った司は、返り討ちにしてやろうとランジェリー姿に薙刀という異様な格好で廊下に飛び出す。
暗がりで何も見えない中をそろそろと歩く司。
一方夜這いを疑われた暁だったが、実は家に走る軋み音の主は暁ではなかった。暁もまた音を不審に思い、家の中を巡回していた。
不意に司と暁は背中同士が触れ合う。お互いに泥棒が現れたと思い込んだ二人だったが、先に動いたのは暁だった。
司にタックルをかまして転倒させるが、暗がりで司の胸を掴んでしまう。司の悲鳴を聞き「女の泥棒」とさらに誤解を重ねる暁から司は四つん這いのまま逃れようと試みる。
それを逃すまいと暁は右手を伸ばして捕まえようとするが、その手は偶然逃げ出そうとおしりを向けている司のパンティを掴んでしまい、その上ずり下げられておしりが丸出しになってしまった。
悲鳴を上げて司はようやく照明のスイッチを探り当て、パンティを直しながらも暁に薙刀を突きつける。
ここでようやく暁も相手が司だと理解し「変な音がするから見回っていただけだ」と訴える。
最初は暁の主張を疑っていたが、耳を澄ますと目の前にいる暁とは別に足音がするため、本当に侵入者がいると察する司。
足音のする二階へ二人で階段を上がっていくことになったが、暁に寄り添う司は震えているので、暁は下で待つよう指示を出す。だが、司は「武者震いだ」「おかあさんと呼べ」などと言い張り、離れようとしない。
ようやく二階に上った二人だったが、直後に廊下の窓枠を外し、侵入してきた人影を捉えた。
司はいよいよ怯えガタガタと震えていたが、祖母の「主の留守中に、何かあったら妻の責任」という教えを思い出すと意を決し「狼藉者は成敗します」と声を張り上げると薙刀で曲者に斬り付ける。
ところがその曲者は難なく司の一刀をかわす。その見事な体捌きに驚いた司は、再度斬り付けるもやはりあっさりとかわされてしまう。
すると司は何かに気付き、真正面から相手の頭めがけて薙刀を振り下ろした。
すると曲者はなんと真剣白刃取りで応じた。ここで確信した司は「じいや!!」と喜んでその曲者に抱きついた。
照明をつけると曲者はタキシード姿の老人だった。事情が飲み込めない暁に「小さいときから清原家に仕えているじいやなの」と司は説明する。
どうやら司が昼間実家に顔を出したとき会えなかったのが悔しくて追いかけてきたらしい。
「だったら玄関から来いよ」と暁が尤もなツッコミを入れるが、司の祖母に内緒で来たので知られたくなかったと答えるじいや。
結局、司の入浴を覗いていたのもこのじいやだと判明し、あまりの人騒がせぶりに暁は憤激する。
翌朝ようやくこの厄介な訪問者も去り、暁と司に日常が戻った。
早く学校へ行こうと司を呼ぶが、司は相変わらず暁が「おかあさん」と呼ばないので不機嫌らしい。
家を出れば他人同士になる二人。道こそ同じであるが、司は同級生の女の子たちとグループで登校し、暁は一人で歩いている。
すると暁は何を思ったのか同級生と会話に興じる司の肩を叩き「ほんじゃな、おかあさん」と言って立ち去ってしまう。
当然事情を知らない同級生たちは「おかあさん?」と怪訝な表情になる。
司は焦りながら「外では名前で呼びなさいよ~」と暁を追いかけるのだった。

【レビュー】
ハートキャッチいずみちゃんの本編が終わっちゃったんで、その続きにある読切のレビューです。
女子高生の人妻と義息で同級生の少年という割とある(?)組み合わせには正直あまり食指が動かないんですが、それでも司の「一見しっかりもので実はかなりマヌケ」というキャラクターがいずみとかぶるので、お気に入りの作品ではあります。意外とお色気要素も多いし。
要は面従腹背のスケベじじいが引き起こしたひと悶着ってことでいいんでしょうか?
時期的にはいずみちゃんでいうところの6巻あたりに描かれたものです。なので絵柄的には結構すんなり読めるのではないかと思います。
次の読切に比べれば…ね。
【あらすじ】
学校から家路に向かう水島暁の脇を、同級生かつ、学校随一の美少女である清原司が駆け抜ける。
「暁くん、道草しないで帰りなさいよ」
暁の悪友たちは「付き合っちゃえ」などとからかうが、暁本人には全くその気がない。
それもそのはず、家に帰ると二人は義理とはいえ、母と息子になってしまうからなのだった。
幼くして母をなくした暁は、大学助教授でもある父栄二郎と暮らしていたが、ある日その栄二郎が突然再婚すると
暁に報告し、あろうことか現役女子高生でかつ、暁が密かに思いを寄せていた清原司と結婚してしまったのだった。
ところが挙式の直後、二人は新婚初夜も迎えないままに栄二郎が単身赴任でアフリカに飛ばされてしまったため、同い年でありながら、義理の母と息子でもあるという奇妙な共同生活が始まってしまった。
正規の手続きを踏んでの結婚なので何ら非難される謂れはないものの、二人は学校にこの結婚の事実は伏せ、表向きは赤の他人として振舞っていた。
夕食時に司は「明日実家に行ってくる」と暁に告げる。
翌朝、和服に着替えた司を暁は、司の実家清原家を思い出し、少し辟易しながら送り出す。
その清原家は広大な敷地に屋敷を構える地元でも随一の名家だった。
大広間で当主である祖母に少し緊張気味に挨拶する司。司が実家に呼ばれたのは祖母の意向らしく、司は恐る恐る呼び出した理由の説明を求める。
すると祖母は息子でありかつ司の実父でもある国明に説明するよう促した。
国明は困惑しながらも「義理の息子とはいえ、若い男女だけで住み続けて間違いがあってはいけないから、栄二郎が戻ってくるまで実家に戻ってこないか?」と切り出した。
それを聞いた司は「暁はわたしの息子であり、わたしはもう水島家の嫁です。そんな理由で実家に帰れますか!!」と激怒する。
すると祖母は「それでこそ清原家の女」司の態度を絶賛。「その心がけで主の留守を守り、何かあったら妻の責任と考えなさい」と諭した。
ようやく祖母から解放され、一息つく司。久しぶりに使用人たちにも会い、元気そうな様子を見て安心して水島家に戻る。
帰宅してシャワーを浴びる司。しかし、窓に人の気配を察し、熱湯を浴びせかけると覗き魔は慌てて立ち去った。
悲鳴をあげて暁を呼ぶと、暁はなぜか全身ずぶ濡れで姿を現した。
覗き魔にお湯を浴びせたことを思い出した司は、それで暁が犯人と確信し、問答無用で暁を引っぱたき「実の子のように接しているのにどうして覗きなんか働くのか」と叱り飛ばす。
実は暁が濡れていたのは、台所で沸かしていたやかんをひっくり返したからであり、司の一方的な思い込みだったのだが、結局誤解は解けないまま二人は別々に床に就いた。
風呂での一件で傷ついた司は中々眠れずに色々思案していると、廊下が軋む音が耳に入ってきた。
暁が今度は夜這いを仕掛けてきたと思った司は、返り討ちにしてやろうとランジェリー姿に薙刀という異様な格好で廊下に飛び出す。
暗がりで何も見えない中をそろそろと歩く司。
一方夜這いを疑われた暁だったが、実は家に走る軋み音の主は暁ではなかった。暁もまた音を不審に思い、家の中を巡回していた。
不意に司と暁は背中同士が触れ合う。お互いに泥棒が現れたと思い込んだ二人だったが、先に動いたのは暁だった。
司にタックルをかまして転倒させるが、暗がりで司の胸を掴んでしまう。司の悲鳴を聞き「女の泥棒」とさらに誤解を重ねる暁から司は四つん這いのまま逃れようと試みる。
それを逃すまいと暁は右手を伸ばして捕まえようとするが、その手は偶然逃げ出そうとおしりを向けている司のパンティを掴んでしまい、その上ずり下げられておしりが丸出しになってしまった。
悲鳴を上げて司はようやく照明のスイッチを探り当て、パンティを直しながらも暁に薙刀を突きつける。
ここでようやく暁も相手が司だと理解し「変な音がするから見回っていただけだ」と訴える。
最初は暁の主張を疑っていたが、耳を澄ますと目の前にいる暁とは別に足音がするため、本当に侵入者がいると察する司。
足音のする二階へ二人で階段を上がっていくことになったが、暁に寄り添う司は震えているので、暁は下で待つよう指示を出す。だが、司は「武者震いだ」「おかあさんと呼べ」などと言い張り、離れようとしない。
ようやく二階に上った二人だったが、直後に廊下の窓枠を外し、侵入してきた人影を捉えた。
司はいよいよ怯えガタガタと震えていたが、祖母の「主の留守中に、何かあったら妻の責任」という教えを思い出すと意を決し「狼藉者は成敗します」と声を張り上げると薙刀で曲者に斬り付ける。
ところがその曲者は難なく司の一刀をかわす。その見事な体捌きに驚いた司は、再度斬り付けるもやはりあっさりとかわされてしまう。
すると司は何かに気付き、真正面から相手の頭めがけて薙刀を振り下ろした。
すると曲者はなんと真剣白刃取りで応じた。ここで確信した司は「じいや!!」と喜んでその曲者に抱きついた。
照明をつけると曲者はタキシード姿の老人だった。事情が飲み込めない暁に「小さいときから清原家に仕えているじいやなの」と司は説明する。
どうやら司が昼間実家に顔を出したとき会えなかったのが悔しくて追いかけてきたらしい。
「だったら玄関から来いよ」と暁が尤もなツッコミを入れるが、司の祖母に内緒で来たので知られたくなかったと答えるじいや。
結局、司の入浴を覗いていたのもこのじいやだと判明し、あまりの人騒がせぶりに暁は憤激する。
翌朝ようやくこの厄介な訪問者も去り、暁と司に日常が戻った。
早く学校へ行こうと司を呼ぶが、司は相変わらず暁が「おかあさん」と呼ばないので不機嫌らしい。
家を出れば他人同士になる二人。道こそ同じであるが、司は同級生の女の子たちとグループで登校し、暁は一人で歩いている。
すると暁は何を思ったのか同級生と会話に興じる司の肩を叩き「ほんじゃな、おかあさん」と言って立ち去ってしまう。
当然事情を知らない同級生たちは「おかあさん?」と怪訝な表情になる。
司は焦りながら「外では名前で呼びなさいよ~」と暁を追いかけるのだった。

【レビュー】
ハートキャッチいずみちゃんの本編が終わっちゃったんで、その続きにある読切のレビューです。
女子高生の人妻と義息で同級生の少年という割とある(?)組み合わせには正直あまり食指が動かないんですが、それでも司の「一見しっかりもので実はかなりマヌケ」というキャラクターがいずみとかぶるので、お気に入りの作品ではあります。意外とお色気要素も多いし。
要は面従腹背のスケベじじいが引き起こしたひと悶着ってことでいいんでしょうか?
時期的にはいずみちゃんでいうところの6巻あたりに描かれたものです。なので絵柄的には結構すんなり読めるのではないかと思います。
次の読切に比べれば…ね。